第37話 ひとりっきりのフライデーナイト

一年振りの東京。
勤務地が池袋になったので
埼玉に引っ越しをした。
学生時代は神奈川だったので
こちらはほとんど初めてだ。

アパートは駅徒歩二分という
これまでにない好環境に恵まれた。
何故か家賃は安かったが
駐車場が高い・・・。
車持ちの悩みの種だ。

仕事は全くの未経験。
だがコンピューターを使用する仕事だったので
すんなり職場に入る事ができた。

高校時代からパソコンを買って
趣味程度さわっていたのが幸いした。
その頃は
ここまでパソコンが世を支配するとは
思ってもいなかったが。。。

ある日、仕事も終わり部屋に戻った。
いつものお店で夕飯を買って食べる。
金曜日だが用事もなかった。
寂しい週末だ。

しかし頭は暗くない。
「やっと帰ってきたぞ!!」って。
外を眺めていると・・・
むずむずしてきた!

「一人ドライブいくかっ!!」

僕はいきなりの行動が多い。
車を出して1時間ちょい。
東京晴海へ向かう。
ここは僕が大好きな場所のひとつだ。

夜景を眺めるのが大好きな僕。
昔からここにはよく来ていた。
来る度にどこか変わっていく晴海を見て
「年取ったな・・・」
なんて思ったり。

「やっぱりいいなぁ、東京は。。。」

正面に見えるレインボーじゃない
レインボーブリッジを眺めながらドラマする。
自分の青春や恋に
恋焦がれるのは大切な事である。

「ふっ。。。」

かなりナルシスだ。
バカじゃないのって?
いいのいいの♪

その時!!
上の展望階から声が聞こえてきた。

「・・・ねぇ?」
「ねぇねぇ、あの人ひとりで来てるよぉ」
「ホントだ〜、○○・・・」←よく聞こえない

・・・
悪かっっったなぁ〜。
どうせなら、、、
全部聞こえないように言えよな〜

ナルシス気分ぶち壊しだぜ。
全く無粋な連中だ。
これだから田舎は嫌いなんだ。

・・・あれ?

こうして一人きりのフライデーナイトは終わりを告げる。

なんと言われようが帰ってきたんだ、東京へ。
次にここへ来る時は、
一人じゃありませんように。。。

Form Martin


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