第32話 悪魔な二人

春も間近に迫ったある日。
彼女が遊びに来る事になった。

ところで彼女には妹がいる。
1つか2つ年下だ。
その妹が東京に遊びに来たいと言うのだ。

僕の部屋にはロフトもあったので
寝る分には別に支障無い。
うん、いいよと返事をし
二人は一緒に来る事になった。

どこかに連れて行ってあげようと思い
遊園地に行く事にした。
小田急線沿いに住んでいた事もあり
よみうりランドに行った。

「久しぶりの所、邪魔して悪いね〜」
「ホンマよ〜」
「あぁ、いいよ。気にしないで」
「ありがと〜♪」

そう言いつつもかなり気を遣ってくれて
色々ツーショットにしてくれていた。
中でも観覧車が面白かった。

「私、観覧車はいいから二人で行ってきて」
「え?嫌いなの?」
「うん」

本当なのか
気を遣っての事なのかは解らない。

「じゃ、行ってくるね」
「行ってらっしゃーい」

ガオンガオンガオン・・・

「一緒にすわろー♪」
「うん、おいで」

彼女が甘えてくる。
僕はこういうの大好きなんだ。
『僕が甘えられて、甘えて来てくれる人』
彼女に求めるポイントの一つなんだよね。

明るい密室の中
超ラブラブ状態。
チューするは、抱き合うは、、、
挙句の果てに
Hもしちゃった!
観覧車の中で!!

うっそー!出来ないでしょって?
二人で助け合えば(?)出来るのです。
何事もチャレンジです!

でもHそのものより
BOXから降りて、、、

「おかえりなさーい」
「ただいま〜♪」
「あ、ただいま」

この瞬間がシビれましたね。

さて、食事をして僕の部屋へ。
とりあえずお風呂に入って
飲み会がスタートした。

僕達が出会った経緯とか
妹の恋人話で盛り上がった。
話を聞くと
妹はちょっと前に彼と別れたらしい。
「マーチンさん借りちゃおっかなー」
なんてセリフが炸裂!
これはほぼ女の子がキテるサインなんだ!
だけど状況が状況だ。
さすがに今回は違うだろうな〜。

「トイレぇ〜」

彼女がトイレにいった。
その時!
怪しい視線を感じた・・・と思ったら
キスしているじゃないか!!
えぇ〜!

「・・・お姉ちゃんに怒られるね」

彼女はそう言って離れた。
お酒をかなり飲んでいた。
それもあったのだろう。

タイミングのいい事に
というか悪い事に
彼女はこのトイレで撃沈となり
ベッドに入った。

残った二人はもう暫く飲んでいた。
ワンルームの部屋なので
僕達はベッドのすぐ隣に
コタツを出してそこで飲んでいる。

「じゃ、そろそろ僕達も寝よう」
「・・・うん」
「ベッド入っていいよ」
「マーチンさんどうぞ」
「僕は雑魚寝でいいから」
「じゃ、私もそうします」

一度ベッドに行こうとしたが
シングルベッドのど真ン中で
彼女が爆睡していた為
ベッドに入れなかった。
そんなこんなで結局
二人そのまま雑魚寝になった。
怪しいシチュエーションだ。。。

チュッ。

ほら、きたー!
。。。

飲みすぎたせいか?
僕が魔法をかけたのか?
かけられたのか?
彼女が1m傍で寝ているのに!
なんと二人はHをしてしまうのだ・・・

さっきの観覧車より信じられない!

後から考えると
なんて恐ろしい話なんだ・・・と思う。
青すぎる
若さ故の過ちだった。



それから10ヵ月後。
妹は新しい彼と結婚する。
出来ちゃった婚だ。
言っておくが僕はシロ。

出産後、落ち着いた頃に
新居に彼女と遊びに行った。
そこには旦那さんも居た。

「か〜わいいね」
「へぇー、ママ似かな〜?」
「○○ちゃん、この人がホントのパパよ」
「あははははは!」
「ありえる〜。怪しぃ〜」

どれが誰のセリフでしょう?
一つはすぐ解るよね?

こんな事を言うなんて。
やっぱり女は怖い(強い)と改めて思った。
やっぱり君は小さな悪魔だよ。
多分僕もそうなんだけどさ。。。

Form Martin


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