第31話 二人きりのスキー旅行

「じゃ、Hなしでスキー行こうよ!」
「うん、いいよ」

その子はJちゃん。
彼女と同じ教育実習で仲良くなった子だ。
あの実習の仲間には
僕と同じように上京している子が二人いた。
二人はもともと仲良しさん。
僕も加わって
三人で一緒に遊ぶ仲良し仲間になっていた。

この時「みんなで一泊スキーに行こう!」
という計画を立てていたんだ。
ところがもう一人の友達
Iちゃんが来れなくなった。
それで、こんな話になったんだ。

今思うと不思議な事だが
本当に下心が全くなかった。

AM4:00。
街は未だ熟睡中だ。
車で彼女を迎えに行って
そのままスキー場へ。

向かうは日本一ナンパスキー場。
苗場スキー場だ!
広いしね。
二人とも結構滑れるんだ。

泊まるところは・・・
『苗場プリンスホテル』ならいいのだが
貧乏な僕たちはすぐ近くの旅館。
そうそう、苗場は平日なら
一泊二日券付きで\12000程度のプランがあるのだ。
か〜なり安い。
お勧めです。

到着。
手続きをしていると旅館のご主人が言った。
「今日はあんたらしかおらんけーのー
 ゆっくりしてってや〜。
 風呂も一緒にお入り〜」
「あはは・・・」
ちょっと苦笑い。

マジか〜。
これが彼女だったら
超ナイスなんだけど。

気にせずスキースキー!

僕はスキーへ行くと
死ぬほど滑る。
さすがに彼女は疲れたらしく
終盤別れて一人でずっと滑っていた。

ラストの16:00くらいまで滑って
「お腹すいた〜!!」と旅館へ。

ぼろい旅館(ごめんなさい!)は
ご飯が美味しいという定説がある。
今回もそれは正しかった。

「おかわりする?」
「あ、うん!」
よそよそよそ
「はい」
「さんきゅ!」

どこから見ても
恋人同士だよな〜。

「ご馳走さま〜」
部屋に戻って
僕が先にお風呂へ行った。

広いなぁ〜。
彼女と来てたら一緒に入って・・・

「ほ〜らほら!」 ←何してるんだ?
「嫌だぁ〜、も〜う!」
「エッチしようか!」
「うっそー、人が来たらどうするの〜」
「来るわけないじゃん
 俺達しか居ないんだから」
「いや〜ん」

とかやってるんだろうな〜。
あれ、、、
下から熱いアッパーが・・・
こらこら、落ち着きなさい。
・・・
さ〜て、出よっと。

部屋に戻ると
ぺったりくっついていたツインベットが
引き離されていた。

「あんまりくっついてたから離しちゃった」
「あー、うん、いいよ」
「じゃ、私も行って来るね」
「いってらっしゃい」

へぇ〜、やっぱり意識してるんだ。
そりゃそうだよな〜。

これまで余り意識していなかったが
相手が意識していると解ると
意識し始めるものだ。

これから飲み会するんだよなー。
結構飲むんだよなー。
旅館に二人だけなんだよな〜。
超あやし〜いよな〜。

今ごろになって事の怪しさに気づく。

頭の中にマーチン先生の卵登場!
マ:「怪しいよな〜」
卵:「そりゃそうでしょ」
マ:「彼女期待しているのかな?」
卵:「わかんない。
   でも、ぜっったい嫌なら来ないでしょ!?」
マ:「。。。言えてる」
卵:「下心なかったの?」
マ:「珍しく」

彼女の名誉の為に言っておくけど
充分魅力ある子だよ。

卵:「どうすんの?」
マ:「とりあえず飲み会する」
卵:「その後は?」
マ:「その後に決める」

そう、まだ解らない先の事を
ぐだぐだ悩んでも仕方ないのだ。
二歩前が見えない時は
一歩進んでみる。
すると見えなかった道が見えてくるものだ。

カチャッ

「ただいま〜」
「おかえ・・・り」

彼女の姿に注目!
スケスケのネグリジェ・・・
ではなくて
Gパンだったりする!

Σ( ̄□ ̄;)
ほらね。
はっきり二歩目が見えたでしょ。

でもねー
そこまでガードしなくてもねー。
そんなに信用ないのかなー。
ま、いいや。
飲も飲も!

「かんぱーい♪」

TVを見ながら
恋愛話をしながら
暖かい日本酒を飲んでいた。
気が付けば二人とも酔っ払い!

当たり前だ。
睡眠3時間位で苗場に来て
朝からぶっ通しスキーして
飯食って風呂入って
熱燗飲めば誰でも酔っ払うって!

「眠い〜。。。」
「えー、もう寝ちゃうの〜」
「ふわー。。。」

マジかよぉぉぉおお。
襲っちゃうぞぉぉぉお〜。
でも、その前におしっこ♪

「ただいま〜」
「Zzz・・・」

マ:「寝てるよ」
卵:「あ、そ」
マ:「冷たい奴だなー」
卵:「添い寝でもする?」

スースー。
安心しちゃって、こんにゃろめ。

「うぅ〜ん」
抱きっっ!

こら、手を回してくるな!
。。。
可愛い顔しちゃって、まぁ。。。

Chu!
「おやすみ」

手をほどいて僕もベッドへ。
ぐぉぉおおお〜。
5秒で寝ました。

ポンポン・・・
パシパシ・・・
「っう〜ん。
 あ、おはよう〜」
「信じらんない!」
「へ!」
どきっぃィィィ!!
Chuしたのバレてたの?

「もう9時過ぎよ」
「え゛・・・」

チェックアウトは勿論10時。
急がなきゃ!

さぁ、彼女は期待していたのか
いなかったのか?
青かった青春の謎です。

僕、思うんだけどさ。
本当は君。
Chuした事、知っているんでしょ?



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