第26話 ねぇねぇ聞いてよ!

「あの子好み!」
「じゃ、サラダはお前に任せた」
「ぶらじゃー!」

お見合いパブ時代最後のストーリー。
二人組みで来ていた12番と14番。
くっつくと狭いから13番は飛ばし。
12番の子が凄い可愛い!
誰かに似ている・・・と思ったら
飯島愛だ〜!
この時まだ彼女は
TV・ギルガメに出ている頃だ。

オーダーのサラダを持って行く。

「きゃぁ〜、凄いきれ〜い。
 食べるのもったいなーい!」
「でしょ〜。でも食べてね」
「お兄さんが作ってくれたの?」
「そうだよ!」
「ありがと〜」

あからさまにお隣さんのとは
グレードが違いすぎる。
ごめんね。
カレーに例えるなら
ご飯にどばぁーっとかかったカレーライスと
ちゃんと別々にでてきて
ライスも可愛く盛ってあって
おしんこも別ケース!みたいな。
でも味はどっちなんだろ?

次にドリンクを持って行った時に
僕のTEL番を置いて来た。
おかわりを先輩が持って行った時に
彼女の名前とTEL番を貰ってきてくれた。
Aちゃん(二文字)、いい名前だ〜。
!!
「あい」じゃないよ。

最後にデザートを持って行った時
彼女をお持ち帰りした
訳がない、仕事中だ。

それから、電話をするようになり
何回かお店にも来てくれた。
初デートは仕事の休憩時間に
ご休憩に行った
訳がない、だから仕事中だって!
喫茶店に行ったんだ。
こんな絵に描いたような(?)デートは
久々だったので凄く新鮮だった。

僕にしては珍しく
彼女とは3、4回目のデートまでエッチはなかった。
それが普通だって?
いやいや、そんなことは無い。
1回目のデートこそ
いわゆるそのぉ〜何て言いますかぁ〜
メぇークドラマってヤツですね〜
アンビリィーーバブルですね〜
詳しくはわたくしの格言集#10を見たまえ。

「私、男友達は凄く多いけど
 彼氏って殆どいなかったのよー」
「今は彼氏いるの〜?」
「いるじゃないのよ〜、もう〜!」
こんな会話をよくしていた。
LOVELOVEじゃん!

彼女と付き合うようになって1ヶ月もしない頃
僕は教職免許をとる為に
田舎の中学へ教育実習に行くことになる。
約1ヶ月のお別れだ。

出発3日前の週末に会う約束をした。
その前夜。

ルルルル・・・ルルルル・

「はい、マーチンです」
「。。。あ、私」
「うん、明日の事?」
「。。。えっとね、やっぱりダメ」
「え!?」
「ほら、私男友達は多いけど
 彼氏はいないって言ってたじゃない。
 だから。。。やっぱり。。。」
「。。。あぁ、そういうこと?」
「。。。」

こんな感じだった。
僕は独占欲が強かった。
この頃は、それなりに大人になって
縛ったりはしなかったが
そんなカラーがまだ出ていたのかも知れない。
だとすれば彼女には苦痛だったのだろう。

強がってはいたものの
好みのタイプだった事もあり、かなりショック。
会って話をしようと一度会いに行ったが
まともに話は出来なかった。
ただ、この時彼女はまだ
僕がプレゼントした指輪を嵌めていた。
そしてそれを返されて終わったんだ。

これは未だにQuestion。
@実はまだ復活の可能性があった
 (というか、気持ちがかなり残っていた)
Aモノには罪なしと割り切っていた
どっちなんだろう?

彼女の家から僕ん家まで
車で2時間以上。
運転しながら
必殺大泣きして歌ってました。
吉川晃司 Kissに撃たれて眠りたい
想い出の曲BEST5には入らなかったけど。

最後のデートをした時
翌日、テニスをするんだと言っていたよね。
でも、君は買ったばかりのシューズを
カラオケに忘れちゃったんだ。
「ねぇねぇ聞いてよ!」って僕に電話をしてきたよね。
あれが最後の笑い話でした。

Form Martin


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