第20話 最後の学生時代と独り暮らし

「うん。。。わかった。
 そうしよう」

冬も間近に迫った頃
三年半に渡る
同棲生活に終止符が打たれる。

お互いが外に世界を持った事によって
新たに浮上した問題。
それはこういう事だ。
「彼女の態度が
 僕の前と、男友達の前では違う」
隠すとかそんな問題ではない。

3年も経てば人は変わる。
そうなると人前での態度も変わる。
しかし、僕の前では
ずっと一緒に暮らしてきた為か
態度なり接し方を
変えられなかったというのだ。
本当の自分が出せなくなっていたらしい。

悪く言えば
僕が彼女をカタに嵌めていたのだ。
確かに僕にはそういうオーラがあった。

そしてもう一つの問題は
僕は僕で外での遊びに夢中だった事だ。

そしてお互い納得。。。してたんだろうか?
同棲生活が終わる。
彼女は静岡が実家だった為
田舎に帰った。
それから中距離恋愛という形になる。

正直、自由になったと思った。
「今まで遊んで無い分を取り戻すぜー!」
と気張っていた。
別に彼女が嫌いという訳ではない。
ただ、大学生活という
遊び放題な時を(真面目な学生さん、ごめんなさい)
遊んでいなかったのでそれが許せなかった。

ところで僕は来春卒業が確定している。
あと半年もないじゃん!?
実は事情があって、一年間「聴講生」という立場で
大学に残る事になったのだ。
なのであと一年半ある。

思えば大学生活最初で最後の
独り暮らしが始まる。
最初で最後・・・
聞き覚えのあるセリフだ。

この頃流行っていた
ペンション風のアパートを借りた。
小田急線/新百合ヶ丘の近くだ。
天気の良い日には富士山が見える。
夕日に映える富士山が見える家だ。

ここでこれから一年半
本当にこれまでの
学生生活を取り戻すかのような
黄金期(?)が始まる。

。。。

この同棲で僕が学んだある事。

二十歳前後の若い男は
「僕達ずっと一緒にいよう」
「結婚しよう」
と無責任に言う。
別にウソではない。
その時は本当にそう思っている。
でも、その後はまるで覚えていない。
しかし、女の子はそれを本当に待っているのだ。

申し訳ないことをした。
僕はもう二度と
「結婚」という言葉を使わないと誓った。
「〇月〇日に結婚しよう」と
言えるようになるまでは。。。

君はあまりに優しかった。
物分りのいい女を演じてくれたんだ。。。

Form Martin


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