「浮気について悩んだことがない人、手を上げてください」
・・・多分、そんな人はいないと思います。
そうです、人は必ず恋をします。恋をする限り「浮気」という問題は、必ずついて回ります。どんなに悩んでも行き着くところがない問題の代表例だと言えるでしょう。
以前、ホームページでも激論が交わされたテーマです。
では・・・、もうひとつお伺いします。
「浮気をしたことがある人、手を上げてください」
▼ 一体どこからが浮気なの? ▼
はい、手を下ろしてください。
手を上げた方へ質問ですが、どこからが浮気で、どこまでは浮気ではないのでしょうか・・・?
浮気を語る時、まず問題になるのがこのラインでしょう。僕はこれまでこう思っていました。
「自分がされて嫌なレベルは浮気である」
それで友人達に「どんな事されたら嫌かい?」と聞いてみたことがあります。すると「1:1でデートされたら嫌だ」という意見が多かったのです。これは僕も賛成なのです。しかし、そんな事いっていたら「世界人類みんな浮気者」になってしまうのではないか?と突っ込みが入りました。
その通り、「世界人類みんな浮気者」なのです・・・。
▼ 浮気はやっぱり悪いこと? その1 ▼
まず、世間一般にいう「ライトな恋」という意味での浮気について考えてみましょう。
浮気とはなんぞや?!のひとつの解釈としてこう思います。
「自分はするかもしれないけど、されたくはないこと」
何故、どこに行っても浮気のテーマが尽きないのかは、ここに根源があるような気がします。
人間の三大欲求に「食欲・睡眠欲・性欲」があります。これは「いっぱい食べて、いっぱい寝て、いっぱいエッチしたい」ということですよね?そして、全く別の欲求として「独占欲」というものが存在します。これが厄介な問題を引き起こすキーなのです。
例えば、自分の食卓にある好物を誰かに取られるのは嫌ですよね?後からそれが食べられるとしても、いい気持ちはしません。これは「恋人が他の人とエッチするのが嫌だ!」という気持ちとニアリー・イコールではないでしょうか?後から自分もエッチできるけど嫌ですよね?というか、したくありません。
しかし・・・です。
「最後に私のところに帰って来てくれればいい」という人もいるのです。つまり、これらの欲求は、人によりそれぞれの強さが違うのです。その結果が、行動や価値観の違いとなって現れてくるのです。
つまり、一概に良い悪いを論議する問題ではないのかもしれません。
▼ 浮気はやっぱり悪いこと? その2 ▼
次に「やむを得ない浮気」について考えてみましょう。
多くの人は恋を重ねるごとに成長していきます。泣かし泣かされ、人を思いやる気持ちや人の温かみを知っていくのです。
裏を返せば、恋を重ねないと人は成長できないのかも知れません。
そんな時・・・恋が移り変わっていく時に、すっぱり今の恋人を切って、次に移れる人が一体何人いるのでしょうか?そんな必要のないギャンブルを、あなたはしますか?
今の季節、夏から冬へ変わっていきます。昼間は暑いですが、朝夕は寒いですね。10月に入ったからと言って「さぁ、今日から秋です!気温は何度下がります!」という訳にはいきません。徐々に徐々に秋、冬と変わって行きます。恋とは季節のように移り変わっていくものだ・・・と僕は思います。
これは恐らく「心の浮気」と呼ばれるものかもしれません。
その過程・・・。浮気と呼べるのでしょうか?それは悪いことなのでしょうか?
・・・僕には悪いことだとは思えません。
▼ 私の辞書に「浮気」の二文字はない! ▼
矛盾する、相反する思い・・・。これを認めた人達が浮気の問題を上手にクリアしているように見受けられます。
ライトな浮気。それは「三大欲求の一つでしょ」と。
やむを得ない浮気。それは「恋が成長する過程、浮気とは呼ばせないよ」と。
併せて「私の辞書に浮気の二文字はない」と・・・。
▼ 僕が学んだこと ▼
ホームページでの論議の際に学んだことが一つあります。それは「あなたが浮気でないと思っているなら、それは浮気ではありませんよ」と語る人が多かったことです。
凄い意見だとシビれました。
極論すれば「私の辞書に浮気の二文字はない人」は、何をしても浮気ではないのです。しかし、そこで気が付いたことがあります。
僕の意見を極論しても、同じになってしまうのです。
「自分が何をされても嫌でない人」が存在すれば、「自分が何をしても浮気ではない」のです。
やはり浮気問題はメビウスの輪なのです。どこから考え始めても終点がないのです・・・。
今のところ、僕は浮気は必要悪?と思っています。
「自分はするかもしれないけど、されたくはないこと」ですね。
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