好きだからこそ、相手をしばってしまう。
好きだからこそ、相手を信じられる。
あなたは、どちらだと思いますか?
▼ 僕が受けた衝撃 ▼
「あさきゆめみし」という漫画をご存知でしょうか?
かの有名な「源氏物語」を題材とした漫画で、主人公である光源氏の幼いころからの恋物語を展開していくのです。
さて。
僕が初めてこれを読んだのは10年くらい前なのですが、とても衝撃をうけたことを覚えています。それは・・・
あんなに多くの女性とお付き合いするなんてっ!
ななななんて、光源氏はうらやましんだっ!!
・・・失礼しました☆
ご想像の通り光源氏はとてもたくさんの女性と恋におちるわけですが、それよりも驚いたのは、当時のお姫さまが・・・
自分の夫以外の男性とは逢えないよう隔離されていた
ということだったのです。
▼ 独占欲 ▼
「昔の女性は、他の男性とは逢えなかった」
こんな話は、日本史かなにかの授業で聞いたことがありました。しかし、「恋」を舞台に考えたことはありませんでしたので、「う〜ん」と考えさせられたものでした。
とても今では考えられませんが、
自分の妻を、絶対人に渡さない
という点では、これ以上ない「具体的な方法」だと思います。
これ以上ない、具体的な方法ではあるのですが・・・
この方法では、好きな人を自分のものにはできない
ということに、「あさきゆめみし」を読んでいくと気がつくのです。
これと似たお話。
読者の方から、こんなお便りを頂きました。
〜束縛について〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は以前、類稀なる束縛を受けました。
携帯をチェックされる。
日々の行動を聞かれる。
毎朝、決まった時間に電話がかかってくる。
彼は、私の出会い、全てを遮断したかったようでした。
当初、私はいなくなるつもりはなかったのですが、
「彼が私を失いたくないから、そうするんだろう・・・」
そう思うしかないと思い、受け入れていました。
しかし、そうではないことに気付きました。
○○してはいけない。××してはいけない。
男に会ってはいけない、話してはいけない、メールしてはいけない。
法律のように、ルールを決めても無駄でした。
逆に、そういうものがあるからこそ、抜け穴を探したりします。
中学・高校時代に、校則の抜け穴を探したのと同じです。
1番の良い方法。
それは、今の彼の行動から知りました。
彼は、私の携帯を見たりしません。
毎日の行動を、把握したりしません。
では、何をするのか?
私を信用してくれています。
ただ、それだけですが、とても難しいことだと思います。
だからこそ、この人の傍に居たいと思いました。
不思議なことに、人はダメだといわれたことは、やりたくなる。
そして、好きにしなと言われると、やらなくなります。
束縛して、私を失った人。
自由にさせて、傍に居たいと思わせた人。
とても皮肉な結果だと思います。
信用すること、それは束縛するよりも難しいことです。
それを、やってくれている彼に、私は心から感謝しています。
それと同時に、私も彼を信頼しています。
<Pちゃんからのお便り>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダメだと言われると、抜け穴を探してしまう・・・というお話がありました。少なからず、皆さんにもご経験があると思いますし、「あさきゆめみし」でも、これを見つけることができます。つまり、
どんなにしばっても、結局わずかな隙をつかれて
自分のものでなくなってしまう
ということ・・・なのです。
▼ 好きな人をとどめるには? ▼
独占欲というものは、誰にでもあるもの・・・だと思います。
では、好きな人をとどめるには、どうしたらいいのでしょうか?
「あさきゆみみし」のお話。
Pちゃんのお話。
好きな人をしばっても、ダメなのです。
独占欲でしばるものは、相手ではないのです。
独占欲でしばるものは、
自分自身の心
だと思うのです。
「あの人は、今、なにをしているんだろう?」
「あいつ、浮気してないかなぁ?」
そう思って、「今日、どこに行ってたの?」と聞きたい心。
こっそり、携帯を覗きたい心。
そんな心をしばれるようになれば、いいのではないでしょうか・・・?
独占欲から生まれる疑い・しばりでは、相手の心はつなげないのです。それよりも、
独占欲から信頼を生み出して、相手の心をつなぎとめること
が、とても大切だと思いますよ。
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