「金の切れ目は縁の切れ目」
この言葉、みなさんはどう思いますか?デートに行って映画を見て食事をして・・・。安くはないけれど、おごっておごれないことはない。そんな「馬鹿にならないお金」がかかりますよね。この支払い・・・どうしていますか?
とりあえず彼が払ったその後に、割り勘する女としない女。この違いは何を生み出すのか?今日はそんな身近な問題をとりあげます。
▼ 男が払って当たり前?! ▼
男女を問わず、頭の隅では皆がそう考えています。
え?思っていないって?
いえいえ、この話題が成り立っているのが、そのなによりの証拠だと思います。そこで、何故そういった意識が働くのかを考えてみましょう。これには大きく二つの理由があるのです。
1.男の方が財力がある(と思われている)。
2.口説く者がおごるべき→男が告白して女を口説くべき→∴(ゆえに)男がおごるべきである。
強力な理由はこの二つでしょう。「男のプライドでおごるべき」という人は、どうぞ力尽きるまでおごり続けて下さい。
▼ 男の方が財力がある? ▼
この考え方、実は働いていることが前提になっていますよね。でも、高校生や大学生も同じように思っているのが不思議なところ・・・。きっと昔からの「男が働いて養うもの=男の方が財力がある」という考えが根底にあるのでしょう。
今ではみんながアルバイトをしていますが、これぐらいでは「財力の違い」なんて言えるレベルではありませんよね。だから・・・みんな大人の仲間入りをしたいのだと思います。
僕はそうでした。おごると「大人ジャン」みたいな気がしていました。
これまでの世の中・・・。そう、僕たちの親の時代はこの考え方が正論だったように感じます。同じ職場で同じ仕事をしても、男女で給料が違いました。しかし、最近では男女による賃金の違いもなくなりました(なくなっている筈です)。
だから年齢が同じようなカップルの場合は、変わらないと言えるのです。むしろ、男女差よりも職業の違いや役職による「立場の違い」が、財力の違いに直結します。ということは・・・
「男でも女でも、財力がある者がおごればいい」
と言うことですね。これ、正解でしょう!
▼ 口説く者がおごるべき? ▼
女性の潜在的な希望として「男に口説かれたい」という意識があるのは、女性なら誰しも認めるところでしょう。「いいえ、私はバンバン男を口説きたいです!」と言う方もたまにはいらっしゃるようですが。
さて、多くの女性が「口説かれたい」と思えば、実際の姿もそうなってきます。 つまり、「男が女を口説く」という図式が成立し、「付き合ってくれ」と言うのは、男になりますよね。
ここで惚れた者は、「○○をするから、逢って欲しい」と言い始めるのです。
「そっちに行くから逢って欲しい」
「合間の1時間でもいいから、逢って欲しい」
「おごるから、食事に付き合って欲しい」
これらは、目に見える愛情表現の一つとして認識できます。特に「おごってもらうこと」は女の自尊心をくすぐるのです。この理由は先程の2.を逆に辿ればよくわかります。
たまたまこれまでの時代は、「男が口説く」パターンが大変多かった為に、「男がおごる」というイメージができたにすぎないのです。しかし現代では、「女が男を口説く」ことも珍しくありません。だから、「どちらがおごる」というものでは
なくなってきていると言えるでしょう。
「口説く者がおごる」とは「惚れた者がおごる」ということなのです。
これもまた、真実といえるのではないでしょうか。
▼ いいよ、半分払うから ▼
目に見えて財力が違う、口説き口説かれの立場が明確・・・。そんな時には「割り勘をするしない」は問題にはなりません。問題になるのは「同じような財力、同じような立場」のときなのです。
先程までに考えたことを踏まえると、結論は「同じような財力、同じような立場の時には割り勘が必要」ということになるのです。しかし、男は見栄っぱりなので「おごっておごれないことはない金額」の時に、「ねぇ、半分いい?」と言い出しづらいのです。だから、女の口から「いいよ、半分払うから」が出てくるのを待っているのです。
そしてこう言ってくれる女性は、「次回も同じように気遣ってくれるだろうから、今回は安心しておごれる」のです。「ご馳走様〜」だけの人は、延々とおごる事になりかねないでしょう?
「金払いのいい女は、男ウケがいい」のは、これが理由です。
極端な話、高校生・大学生時代はマックでも毎回おごると結構な負担になると思います。でも「半分の500円出して」とはなかなか言えない・・・。それが男心なのです。
▼ 長続きする恋の条件とは? ▼
以前に「見返りのない愛は続かない」という授業がありました。これはここでも裏付けられ、「おごってもおごられない愛は続かない」、つまり「お金を出さない相手とは続かない」ということでなのです。
お金を払うという行為は、「私はあの人となら、お金を払ってでも一緒にいたいわ」ということを意味します。それをしないという事は「お金を払ってまで、あなたとはいたくないわ」という事になってしまいます。これでは長続きする筈がありません。
「金の切れ目が縁の切れ目」
お金が切れる頃には、見返りのない愛を続けるパワーが切れているのです。
そして「愛はお金では買えないが、お金がないと愛は潤わず干涸びる」ということなのです・・・。
お金を切らさない為には、二人が揃って出すことが一番の解決方法なのでしょうね。
|