ピロートークという言葉をご存知でしょうか?「ピロー」とは枕のこと。枕でのお話・・・そうエッチ後のひととき、あの時間のことです。あなたはどんな風に過ごしていますか・・・?どんな風に感じていますか・・・?
ピロートークタイムは、とても大切な時間なのです。
今回はこの重要性、ピロートークのポジションを探っていきましょう。
▼ 初めてのピロートーク ▼
初エッチを無事に終えた時のことを覚えていますか?(まだの人、ごめんなさいね) ただ黙って抱き合うだけ・・・だったかもしれません。それでも、「今まで体験したことがない時間と空間」を過ごすことで、未知のものを感じた人は少なくないと思います。
肌から伝わる心のやり取り・・・。そんなものを感じたことでしょう。
それを積み重ねていくうちに、だんだんと「トークタイム」が生まれてきたことだと思います。
「私のどこが好きなの?」
「初めてあった時からいいなって思ってたよ」
「幸せ?」などなど。
普段と違う状況の中だからこそ、普段と違うコミュニケーションが生まれてくるのです。これがピロートークなのですね。
▼ 一番素直になれる時 ▼
「肌から伝わる心のやり取り」が地盤にあるからでしょうか?いつもは言えない、聞けない、話せないことが話せるようになっています。気が付かないうちに秘密を話していたりして、「ヤダ、今言ったこと忘れて!」なんてこともあるくらいです。
普段は全く甘えてこない。男勝りの真面目な話ばかりする女性が、信じられないくらい「好きよ、愛してる」を連呼する・・・。こんな変化を体験した方も多いことでしょう。
勿論これは男性にもいえることで、普段はどこから見ても立派な男。女性に甘える姿なんて想像できない人が、赤ん坊のように甘えることも少なくないとか。
普段人には見せていない一面を出せる時間・・・。それがこのピロートークタイムなのです。即ち、ピロートークとは「話す事だけにあらず」なのです。
そしてそこで見せる姿こそ、一番見たい「お互いの本当の姿」ではないでしょうか・・・?
▼ 通常のコミュニケーションの限界 ▼
常々言っていることですが、マーチン論では「SEXは重要」です。特に自分の気持ちを素直に出せない人が多いこの時代では尚更です。
そしてSEXそのものも大事ですが、ピロートークがより大切だということです。これができないカップルは、「本当の姿をお互いに見せることが出来ない」という事なのです。
本当の姿を言葉で全て伝えきることは不可能です。
これは「通常のコミュニケーションの限界」を意味しています。
例えば友情が生まれる時に、大喧嘩をしたり、朝まで死ぬほど飲み明かしたり、大変な仕事を共に成し遂げたり・・・といったことがキッカケになることがあります。これは「通常のコミュニケーション+α」を意味しているのです。
そして男女間における究極の+αがSEXであり、ピロートークだということなのです。
「じゃあ、SEXをしているカップルは全て、互いに本当の姿を見せ合っているのか?」と言われると全てがそうだとは言い切れません。時間を必要とする場合もあるし、「相性」というものも絡んでくるからです。
僕が言いたいのは、SEXがない間柄だと、「SEXがない=ピロートークもない=本当の姿を見せることもない」という論法が成立しますよということです。
▼ 相性とは? ▼
通常のコミュニケーションにおいても相性はありますよね。「私、あの人苦手〜」「あいつは凄く話が合うんだよね」なんて言うのがそうです。だから、当然SEXにも相性はあるのです。
相性を言葉で説明するのは難しいことです。しかし、SEXを経験していて「相性ってなんだ?」と思われる人は、まだ相性の良い人には出逢っていない筈です。そして、「あぁ!このことか」という瞬間がきっとあるはず、それが答えです。
ただ逆は簡単に説明することが出来ます。相性が悪い人というのは、「もう一度SEXしたい」とは絶対に思いませんね・・・。
ところで、先程「肌から伝わる心のやり取り」という表現をしました。相性が良い相手というのは、全身の肌が二人を繋いだように感じられ心が全身を通して行き来する・・・。そして、普段誰にも見せていない「本当の姿」が見えてくる・・・。そんな感じがするのです。
▼ 本当の姿 ▼
普段見せている姿が、「偽りの姿」だというのではありません。本当は強くないのに強い人を演じたり、悩みたくさん抱えているのにヒョウキン者を演じてみたり・・・。これは、そうありたいが為にそういう姿を演じている・・・という事ではないでしょうか?つまり、目標に向かって頑張っている姿ということです。それは偽りの姿・・・とは言えませんよね。
その時、裏側に隠された「他人に見せたくない姿」。あるいは「自分すら気がついていない姿」があります。これが僕が言う「本当の姿」なのです。
▼ 人が人を愛するその理由 ▼
人は心の疲れを感じる生き物です。
猫や犬と人間の違いは「笑えるか笑えないか」だという表現があります。確かに人間以外の動物が笑う姿を見たことはありません。但しその反面、悩んでいる姿も見たことがありません。
人は目標を達成する為に無理をしてでも頑張ります。「他人に見せたくない姿」を隠しながら悩み頑張るのです。だから精神が、心が疲労してしまいます。
これを癒すには、その姿を誰かに見せるしかないのです。
人は無意識にその相手を探しています。自分を全て受け止めてくれる相手を探しているのです。それが為に、人は人を愛するのかもしれませんね・・・。
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