たったひとつじゃないけれど (2002年6月17日 第127号)

親愛なる君へ

彼も両親も大好き。
私には・・・どちらを選ぶかなんてできません。
ひとつの答えがあるとは思えませんが・・・。

うん・・・気持ちはわかるよ。
大好きな彼との結婚なんだ。
全ての人に祝福されたい。
とくに、お父さんお母さんには、よろこんで欲しい。
そう思うよね。

ご両親に反対される結婚って、きっとツライものだろう・・・と思う。
でも、それが全てなんだろうか?とも思うんだよね。

人の幸せってなんなんだろう?
・・・考えたことあるかい?

僕はね、

「生まれてきて良かった。
 楽しかった。
 ・・・幸せだった」

と思いながら死ぬことが、幸せだと思っているよ。

最後に笑っていられたらいい。
そう思う。

ご両親をよろこばせたい。
そう思う気持ちもわかるんだ。

だけど、親の敷いたレールを歩くことが親孝行じゃないんだよ。
幸せにしてみせることが、親孝行じゃない。
君が本当に幸せになることが親孝行なんだ。

「あの子のことが心配だ・・・」

こんなこと思わせてたら、
お父さんお母さん、

「生まれてきて良かった。
 楽しかった。
 ・・・幸せだった」

なんて、思う暇ないもんね。

みせかけじゃなく、君自身が本当に幸せになること。

それが、たったひとつじゃないけれど、
ひとつのこたえ・・・だと思うんだよね。

P.S.僕もまだまだ・・・親孝行はできていません。

                                From Martin


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