ふしぎなふたり (2002年5月24日 第126号)

親愛なる君へ

アメリカに行っていた、親友が帰ってきたんだ。

ちょうど二年前。
僕がこうしてメッセージを送りはじめた頃、
彼はアメリカへ旅立ったんだ。
資格を取るって、留学したんだよ。

それでね、出発前にこんな話をしたんだ。

「これから二年で
 僕たち、どうかわるかな 」って。

彼は資格をとる。
僕は・・・
僕は、本が出せたらいいな。

そんなことを言ってたんだ。

それから二年。
彼から「今週の木曜日に日本に帰る」って電話をもらった翌日・・・
僕の出版が決まったんだ。

計ったように同時。
もちろん狙ったわけでもないんだよ。
ふしぎなふたり・・・でしょう?

別々に過ごした二年だったけど、
確かに繋がっていた・・・そんな気がする。
男同士だから愛してるなんて言わないけれど、
そういうもの・・・なんだろうね。

つながってる者同士は、同じようにイべントがおこる。
離れていても、おんなじ・・・なんだ。

ほら、こんなこと言ってたじゃない?
「離れていると寂しいけど、不安じゃないよ」って。

僕もそう思う。
これってね、ふしぎなふたりの第一歩・・・だと思うんだ。

僕の次の目標は三年後。
今度は、君にもイベントが起きるかな?
僕たちも・・・ふしぎなふたりになれるといいね。

P.S. 彼にやきもちを妬かないでください。なんにもありませんから。
P.P.S.あ、パーティの罰ゲームでキスしたことがあるかも。ごめん。

                                From Martin


戻る