複雑なハッピーエンド (2002年4月29日 第125号)

親愛なる君へ

ほらね・・・。
そう思ったんだよ。

この前ね、映画「パールハーバー」を観たんだ。
第二次世界大戦の始まりを舞台にしているラブ・ストーリーでね、
あらすじはこう。

二人の若いパイロットがいてさ、
レイフとダニー、二人は親友なんだ。

レイフにはイヴリンという恋人がいるんだけどね、
志願してヨーロッパの戦場へいくことになる。

旅立つ前夜、初めて二人は結ばれる・・・と思いきや
「必ず帰ってくるから」と、結ばれないままレイフは旅立つんだ。

この後すぐ、ダニーとイヴリンは、ハワイの真珠湾・・・
パールハーバーに配属される。

ヨーロッパとハワイ、ふたりの熱い文通が始まる。
しかし・・・、ある日レイフの戦死が伝えられるんだ。

途方にくれる彼女・・・。
なぐさめるダニー。
いつしか二人は恋をするようになり、結ばれる。

そしたらね、
仲間がダニーに、こんな冗談を言うんだよ。

「レイフが化けて出るぜ」

思わず僕は「うんうん」って思った。
そしたら・・・レイフは本当に帰ってくるんだ。
生きてたんだよ。

そして、笑顔でイヴリンのところへ行き、こう言うんだ。

「必ず帰ってくるって、約束しただろ?」

ほらね・・・。

レイフはダニーを「泥棒ネコ」と罵り、友情は決裂してしまう。

なんでこうなっちゃうんだろうね?
君は・・・誰が悪いと思う?
僕はね・・・誰も悪くない・・・と思った。

今日、このお話を君にしたのはね、
僕がこの三人、誰の立場だったとしても・・・
きっと同じことをしていると思ったから。

いったい何が正しかったのか・・・。
最初から最後まで観ても、
よくわからなかったから・・・なんだ。

最後が気になる・・・?
それは、映画を観てのお楽しみ。
複雑なハッピーエンドがね・・・待っているんだよ。

P.S.気が付きました。やっぱりレイフが悪いかもね。
    僕だったら・・・、君を残して戦場へは行きません。
                                From Martin


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