ビンタン島の君が待っていました (2002年4月15日 第124号)

親愛なる君へ

「この手紙が着くころ、わたしはシンガポールです。
 一週間限定の超遠距離だね。
 おみやげ期待しててください」

成田から届いた君からの手紙。
とても不思議な感じがしたんだ。

手紙って不思議だと思う。
「今やってきた君」が、ホントは「昔の君」だから。
目の前には、昔の君がいるんだ。

でも本物の君はもう・・・
シンガポールにいるんだよね。

そう・・・。
手紙ってアルバムを見るのに似てる。

でも、アルバムを見るときって、
なぜか全てが終わってからなんだ。

キミと一緒にいるときに・・・
見ることはあまりないんだよね。
何度やってもそうなんだ。
・・・なんでだろうね?

たぶん、いつでも見れるって思ってるから。
いつでも逢えるって思ってるから。
だから、もう逢えない・・・ってならないと見ないんだ。
・・・ダメだね。

でも手紙は自然に見れる。
だから、嬉しい。

ホントは返事も進行形でしなきゃ・・・なんだけど、
もう、君は帰ってきてるね。

遅くなってごめんね。
おみやげありがとう。
今更だけど、お礼のメッセージ・・・

って書けばいいかな?
そう思いながら家に帰ったら・・・

「お元気ですか?
 ビンタン島2日目となりました」

ビンタン島の君が待っていました。
ホント・・・手紙って不思議だね。

P.S.今度ばかりは完敗です。
                                From Martin


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