「この手紙が着くころ、わたしはシンガポールです。
一週間限定の超遠距離だね。
おみやげ期待しててください」
成田から届いた君からの手紙。
とても不思議な感じがしたんだ。
手紙って不思議だと思う。
「今やってきた君」が、ホントは「昔の君」だから。
目の前には、昔の君がいるんだ。
でも本物の君はもう・・・
シンガポールにいるんだよね。
そう・・・。
手紙ってアルバムを見るのに似てる。
でも、アルバムを見るときって、
なぜか全てが終わってからなんだ。
キミと一緒にいるときに・・・
見ることはあまりないんだよね。
何度やってもそうなんだ。
・・・なんでだろうね?
たぶん、いつでも見れるって思ってるから。
いつでも逢えるって思ってるから。
だから、もう逢えない・・・ってならないと見ないんだ。
・・・ダメだね。
でも手紙は自然に見れる。
だから、嬉しい。
ホントは返事も進行形でしなきゃ・・・なんだけど、
もう、君は帰ってきてるね。
遅くなってごめんね。
おみやげありがとう。
今更だけど、お礼のメッセージ・・・
って書けばいいかな?
そう思いながら家に帰ったら・・・
「お元気ですか?
ビンタン島2日目となりました」
ビンタン島の君が待っていました。
ホント・・・手紙って不思議だね。
P.S.今度ばかりは完敗です。
From Martin