久しぶりに手紙を書いたんだよ。
・・・誰に書いたか、気になるでしょう?
お母さん。
わけあって、貯金通帳を送ったんだ。
うん、そうそう、お小遣いをせびるためにね。
・・・だったらいいんだけど。
こういう、ちょっとした用事って、
いつでもできるから、ついつい先延ばしにしちゃってた。
それで、いい加減送んなきゃって。
中身だけっていうのも寂しいから、
ちょっとだけ、一言付け加えようと思ったんだ。
・・・便箋がない。
あるわけない。
だって、今は、仕事のランチタイムなんだ。
何かないか・・・、
テーブルにナプキンがあった。
破けないかなぁと思って
グルグルグルっ・・・て書いてみる。
大丈夫だ!
よしっ。
「母さんへ。
遅くなったけど、通帳を送ります。
今、ランチ中・・・って、言わなくてもわかるかな(笑)
・・・」
手紙ってかしこまると書けないんだ。
ちょっと一言でいい。
ちょっと一言がいいんだね。
最近・・・
パソコンが生まれて、字を書かなくなった。
電子メールが生まれて、手紙を書かなくなった。
久しぶりに書いてみて、
何故かちょっぴり、ほんわかしたんだ。
ということは・・・
もらったら、もっとほんわかするんだろうね。
・・・わかりました。
今度、君にも送ります。
P.S.そういえば、ずっと昔、キスマーク・レターをもらったことがあります。
その手紙は、最高のラブレターでした。
P.P.S.僕の好みはピンクのルージュです。
From Martin