ラブレター (2001年11月19日 第114号)

親愛なる君へ

久しぶりに手紙を書いたんだよ。
・・・誰に書いたか、気になるでしょう?

お母さん。

わけあって、貯金通帳を送ったんだ。
うん、そうそう、お小遣いをせびるためにね。
・・・だったらいいんだけど。

こういう、ちょっとした用事って、
いつでもできるから、ついつい先延ばしにしちゃってた。
それで、いい加減送んなきゃって。

中身だけっていうのも寂しいから、
ちょっとだけ、一言付け加えようと思ったんだ。

・・・便箋がない。
あるわけない。
だって、今は、仕事のランチタイムなんだ。

何かないか・・・、
テーブルにナプキンがあった。

破けないかなぁと思って
グルグルグルっ・・・て書いてみる。

大丈夫だ!

よしっ。

「母さんへ。
 遅くなったけど、通帳を送ります。
 今、ランチ中・・・って、言わなくてもわかるかな(笑)
 ・・・」

手紙ってかしこまると書けないんだ。
ちょっと一言でいい。
ちょっと一言がいいんだね。

最近・・・
パソコンが生まれて、字を書かなくなった。
電子メールが生まれて、手紙を書かなくなった。

久しぶりに書いてみて、
何故かちょっぴり、ほんわかしたんだ。

ということは・・・
もらったら、もっとほんわかするんだろうね。

・・・わかりました。
今度、君にも送ります。

P.S.そういえば、ずっと昔、キスマーク・レターをもらったことがあります。
    その手紙は、最高のラブレターでした。
P.P.S.僕の好みはピンクのルージュです。
                                From Martin


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