このひとなら (2001年10月5日 第108号)

親愛なる君へ

学校で、
職場で、
インターネットで、少し遠くから恋をする。

少し遠くからだと・・・、全てが良く見えちゃう。
いいところばかり見ようとしちゃうんだよね。

ほら・・・展望台からさ、
100円入れる双眼鏡を、覗いたことがないかなぁ?

そのときってね、
珍しいものや、綺麗なもの。
面白いものばかりを探すんだ。

それと、同じなんだよね。

で、ホントに近くにいってみると、
なんでもかんでも見えてしまう。
もちろん、イヤなものも。

・・・こんなことがあったんだ。

僕のある姿を見せたらね、
「もうだめ、さようなら」って言われた。

だから、僕は、もうそれを・・・
誰にも見せたくなくなった。

でもね、つい見せちゃったんだ。
そしたらね、

「・・・やっぱり大丈夫かも。このひとなら」って。

こんなに違うんだ、って驚いた。
で・・・嬉しかった。

自分の姿って、やっぱり見せた方がいい。
そして、相手の姿も見た方がいいんだ。

幻滅するかもしれない。
だけど、もっと嬉しい発見も・・・
あるかもしれないんだからさ。

「このひとなら」

君はそう思ったこと、ありませんか?

P.S.こっそり微笑みながら思っていたこと・・・
    いつかちゃんと聞かせてください。
                                From Martin


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