「愛している」とは言わないけれど、 (2001年5月3日 第89号)

親愛なる君へ

「愛してる」って
僕はあまり言わないんだ。
どうしてだか・・・
わかるかい?

愛しい君を抱きしめるとき、
僕が一番言いたいこと。

それはね・・・

君の名前なんだ。

ひとりの時に
ふと君の名前を想いだす。
すると、君の笑顔が浮かんでくる。

ちょっと寂しくなって
声に出してみると・・・
ニッコリ笑って駆け寄ってくる
君の姿が浮かんでくるんだ。

切ないけれど、
とっても嬉しくなるんだよ。

名前ってね、
いろいろな想いがこもっている。

君の名前を付けてくれた
お父さん、お母さんの想い。
君の名前を呼んでくれる
みんなの想い。

そして・・・
僕の想い。

みんなの想いが集まって、
今の君がいるんだよ。

「愛している」だけでは伝えられない
そんな想いを伝えたい。
だから僕は、君の名前を呼ぶんだよ。

「愛している」とは言わないけれど、
ねぇ、・・・。

愛しく恋しいあの人が、
「愛している」と言ってくれない不安な夜は
そっとまぶたを閉じて
あの人の名前を呼んでみよう。

すると、ほら・・・
君の名前を呼ぶあの人が、
ニッコリ笑って駆け寄ってくるからさ。

P.S.早く君に逢いたいです。
                                From Martin


戻る