子供の大人 (2001年3月2日 第81号)

親愛なる君へ

失って初めて気がつくことってあるよね。
あ、恋だって思ったでしょう?
それもそうなんだけどね。

実は今という「時」が
みんなの大切な・・・
とっても大切なものなんだ。

孝行したい時に親はなし。
東京に住んでいると東京タワーに行かない。

「いつでもできるからいいや」と
みんなが思っている。
でもそれは
今日と同じ明日があればの話なんだ。

多分中学校くらいまでで一度は思う。
「もっと〇〇しておけば良かった」

「転校しちゃうんならもっと遊んでおけば・・・」
「一緒の高校に行けなくなるならもっと・・・」

引っ越しが決まると
急に東京タワーに行きたくなる。
もう一度ディズニーランドへも行きたくなる。

それは今という時が
残り少ないってわかったから。
あれもこれもしなきゃって気になるんだ。

恋を失うと余りのツラさに
「もう恋なんてしない」って思う。
可愛がっていたニャンコが死んだら
「こんなにツライなら
 もうペットなんて飼わない」って

思うよね・・・
思うんだ。

でも愛しいあの人の温もりや
もひゃもひゃした毛の
ニャンコと遊んだ幸せな時は
君の中にずっとずうっと生き続ける。

それを失い
切ない想いを繰り返す度に・・・
愛の重さがわかってくる。
愛し方がわかってくるんだよね。

いつまで続くかわからない
「今」を大切にしなきゃってさ。

何度も何度もそう思いながら
君も僕も・・・
大人になっていくんだろうね。

P.S.僕はまだまだ子供の大人です。
                                From Martin


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