ふたりにしか見えない大切なもの (2000年12月27日 第73号)

親愛なる君へ

トナカイさんがサンタさんへプレゼント。
サンタさんもトナカイさんへプレゼント。
そして・・・
Happy Merry Christmas!
嬉し泣きをするふたり。

君から届いた、
クリスマスカードの小さな小さな物語。

このお話が、僕はとても気に入ったんだ。

トナカイさんから
プレゼントをあげるのが凄くいい。

「いつもみんなへあげてばかりだから
 僕からサンタさんへ」って。
そう言ったんだろうね。

思えばサンタさんは配ってばかり。
サンタさんへ・・・
プレゼントのお返しをする場面は、見た記憶がない。

いくらみんなを愛しているサンタさんでも・・・
可愛そうだよね。

人を愛すれば愛するほど
人に愛して欲しいものなんだ。

いつもサンタさんと一緒にいたトナカイさんは
それがわかっていたんだろうね。
だから、トナカイさんから・・・
だったんだ。

期待していたわけじゃない。
ただ、気持ちをわかっていてくれたこと。
それをカタチとして見せてくれたことが嬉しかった。
それがサンタさんを泣かせたんだ。

そうそう、そしたらね。
もう空袋だと思っていた袋から
最後の一つが出てきた。
それがトナカイさんへのプレゼント。

トナカイさんも、
自分へのプレゼントは
期待していなかったんだろうね。
だから嬉しくて、トナカイさんも泣いて喜んだんだ。

ふたりが同じことを考えていたとわかって
また嬉しい。
また泣いちゃう。

Happy Merry Christmas!

そうだ。
ねぇねぇ・・・。
プレゼントの中身は何だったと思う?

実はね。
箱を開けてもプレゼントの中身は
見えないんだよね。

「ぱっ!」と箱は開くけれど
何も出てこないんだ。

でも開いた瞬間に泣いちゃうんだ。

それはきっと、
ふたりにしか見えない大切なものが
入っていたから・・・
なんだろうね。

P.S.君と僕にしか見えない、大切なものを探そうよ。
                                From Martin


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