何処かへ置き忘れていた大切なもの (2000年10月31日 第61号)

親愛なる君へ

「おぉ〜、久しぶりぃ〜!」
「おぉっす〜!」
「痩せたなぁ!」
「お前は太ったな!」

懐かしい友人達との再会。
前に会ったのは、まるで昨日のようだった。

大学時代。
「こいつらとは一生の付き合いだろうな」と
思っていた皆とも、卒業を機に全く会わなくなった。

人の縁とはそんなものだ。

「その時だけのお付き合い」
人間関係、殆どがそうだと思う。
「この人とはずっと」
何人思ったことかわからない。
しかし、今残っているのは片手もいない。
男女問わずそうなんだ。

だが、八年ぶりに会った君達は
何故か昨日まで、一緒にいたかのように話ができた。

僕が思う親友の定義。
「何年かぶりにあっても
 昨日まで一緒にいたかのように話せる人」
君達はまさしくこれだった。

嬉しかった。
一気に親友と呼べる人が増えた。

そしてその中には、懐かしい君もいた。

どこかですれ違ってから、話すらできなくなった。

男と女は、一度すれ違うと修復不能だ。

「友達以上恋人未満」の関係が
簡単なようで一番難しい。
君と僕はこれだった。

でも、八年という時を超えて
出逢った僕達は修復されていた。

この八年間、色々なことがあったよ。
きっと・・・君も色々あったんだろうね。

お互いにとって空白の時間。
それが、僕たちを大人にさせたんだろう。

何処かへ置き忘れていた大切なものが
突然戻ってきたような・・・
そんな気がする。

また君たちと一緒に話せる。
嬉しいよ。

そして・・・
また君と話ができたと思う、それだけで
遠いあの日の想い出を、僕はふわっと感じたんだ。

ふわっとした温かい感じだよ。

願わくは・・・
君もこの温かさに、包まれていて欲しいのだけどね。

P.S.家路についた君からメールが届きました。
    ありがとう。またみんなで会いましょう。
                                From Martin


戻る