偶然同じ月を見た君に (2000年10月16日 第56号)

親愛なる君へ

今夜は真ん丸いお月様だね。
元気にしていますか?

深夜コンビに行った帰り。
誰もいない道を歩くのが大好きなんだ。
リリリリ・・・と虫の声が聞こえる。

いつも歩く時は
仕事帰りで疲れているから
空を見ながら帰ることは多くない。
なるべく・・・
下を向かないようにしてるんだけどね。

ぼぉーっと歩くのが気持ちいい。
今夜は空を見て歩こう。

・・・!

お月様が真ん丸だ。
なんか嬉しくなるけど隣に誰もいない。

そんな時、君にメールをうつ。
「お月様が真ん丸だね。
 がおおぉぉおーー!」
これは狼男気分の時か。
酔っ払っている時は、このモードかな?

虫の声が聞こえる時は
こんな気分になってしまうね。

「お月様が真ん丸だね。
 元気にしていますか?」

こんな返事が返ってくる。
「偶然でしょうか?
 海から上がってくる
 真ん丸い大きな月を見ました」

そしてこう続く。
「こうして送っても
 いつ答えがあるかもわからない。
 メールはもどかしいものですね」

もどかしいのは何故だろう。
返事を待っても来ないから?
返事を待ってしまう自分が嫌だから?

僕だったらどうするかな?

僕は待つ事が苦手なんだ。
待ちぼうけを食わされた事が・・・
何回もあってね。
それ以来待ち合わせには
必ず5分遅れて行くようになっちゃった。

あはは、これは直さなきゃね。

だからメールを待つのも嫌い。
返事が欲しい時は
どんどん自分から送るんだ。

長々と一回送るより、こんなのがいい。
「おはよう。遅刻しちゃったよ!」
「今日はカツカレーの大盛だ♪」
「お疲れさま、今帰りなんだ」

自分がして欲しいことを
まず、してあげるんだ。

愛されたいという願いは
誰もが持っている。

そんな君は、誰かを愛しているかい?

愛されたいと思うならば
まず愛してあげようよ。

最初の一歩を
自分から踏み出す事が大切なんだ。

そしてもう一つ。
素直になる事も大切だよ。
こんな風にね。

「お返事待ってます」

P.S.明日の10時に送信します。
                                From Martin


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