天使の光 (2000年6月14日 第13号)

親愛なる君へ

「見て見て、天使が降りてきた!」

激しい雨の後、ぽっかり雲に隙間が出来る。
そこから太陽の光がもれて地上に差しこむ。

綺麗な光の筋が見える。
そしたら必ず言ってたよね。

「天使が降りてきた!」

僕はとっても雨男。
そのおかげか良く天使を見かける。

今日も見た。
今日の天使はひときわ楽しそうだった。
二人いたんだ。
大きな天使と小さくて飛び回る天使。
大きな光の側でキラキラしていた。

天使は悪魔のライバルだ。
悪魔はいたずらばかりするけれど
天使は魔法が使えるんだ。

いろんな魔法。
だから僕は、
かけて欲しい魔法をすばやくお願いする。

悩んでいる時ってね
道を歩く時、ずっと下を向いているんだ。

ふと思い出すと・・・
最近景色を見た記憶が全くない事に気づく。
毎日、通勤や通学で歩いているにもかかわらずだ。
こうなったら危険サインだ。

天使を探さなきゃ!

晴れでも曇りでも上を向いて歩いてみよう。
道の側にある家の二階を見ながら歩くんだ。
これまでと全く違った景色に驚くよ。

そして雨上がりの日には期待しようよ。
天使が降りてこないかなって。

どんな魔法をかけてもらうか考えておいてよ。
流れ星ほど意地悪じゃないけれど
モタモタしてると他のところへ行っちゃうからね。

P.S.さっき僕がお願いした魔法、こっそり教えてあげようか?

                                From Martin


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