六月の雨 (2000年6月12日 第12号)

親愛なる君へ

紫陽花(あじさい)が綺麗に咲いているよ。
君はもう見たかい?

また雨だって?
僕に言うなよ。
梅雨なんだから僕のせいじゃないだろ?
いくら雨男だと言ってもね。

僕は雨が嫌いではない。
外に出て遊ぶぞ!という時はさすがに嫌だけど
家や、車の中から眺めるのは好きなんだ。

パラパラ・・・と
屋根や木の葉や草にあたる音がいい。
雨や雪が降ると周りが静かになる。
この静けさの中で雨音を聴く。

「前の雨の時は何を考えていたっけ・・・」

すると
わずかな間に
いろんな事があったと改めて気づくんだ。

音楽をかけるのもいい。
雨をテーマにした曲は意外と多いんだよ。
飛鳥涼さんの「はじまりはいつも雨」
中西保志さんの「最後の雨」
この二曲が僕の好きな曲。

二人は同じ雨を見ているんだけど
全く違った詩がでてきた。

でも、はじまりが無ければ終わりも無い訳で
なんだか変な感じだね。

近くに紫陽花が咲いていた。
田舎に咲いていたのより少し小ぶり。

大きな花が一つあるのではなく
小さな花がたくさん集まっているのがいい。
良く見ると全く同じ色は二つと無く
僕たち人間と同じだ。

たくさん寄り添って淡い紫の太陽ができる。
雨に咲く美しい太陽だ。

人間も一人では生きていけない。
友人、恋人、家族と寄り添い
大きな太陽になっていく。

いろんな事があったし、
これからもあるだろう。
何色になるのが一番いいのかな?

「いろんな色があるから私綺麗でしょ。
 あなた達だってそうよ」

雨が降ったら静かに雨音を聴いてごらん。
そして自分を振り返ってみるといいよ。
はじまりはいつも雨だから。

P.S.今度君の好きな雨の曲を聞かせて下さい。
                                From Martin



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