あの大地震から、もうすぐ3週間になります。

TVもニュースを常にやっている……という状況ではなくなり、なんとなく各地では、落ち着きを取り戻しつつあるようにも感じます。しかし、被災地の方々は、今も大変な状況が続いています。

こういうギリギリの状況の中だからでしょうか、地震以降は「人というもの」を考えさせられる、そんな場面によく遭遇します。それは、「生きていく」という中で必要なことであり、恋愛にも直結することだったり考え方だったりします。

そこで今回は、皆さまからのメールやニュースなどから、僕がそう感じたお話を取り上げさせて頂きたいと思います。

◆高校生たちも、「自分にできること」を見つけてやっている◆

<メール>--------------------------------
いつもメルマガ楽しみにしています。朝衣と申します。
先日は募金のメルマガを拝見して、私も募金しました!

~略~

あと、私の出身高校で先日クラスマッチをした際に義援金を集めたら二日で17万円(!)も集まったそうです。高校生だから何も出来ない訳では無い、自分たちのやれる事を考えて行動した。凄いなあと思いました。

ところで、先生がPREMIUMで取り上げていらっしゃった野球について、私も「ええ?」と似た様な考え方だったのでメールしました。野球をする事で被災地の方に元気を与えたい、その考え方自体は間違ってないと思います。でも節電節電と言ってる中でナイターを行う、それはどうなのでしょうか……。

※このメールは3/20に頂きました。

今の被災地の方が本当に欲しいのは野球の試合を観る事ではなく、いち早く助かる事、物資が届く事だと思います。ツイッターでもいわき市の方が「水も食料も足りない状況で応援イラストを見て『頑張ろう』って気になれると思いますか?」と呟いてるのを見て「そうだよなあ…そんな事で『応援しよう』って言う人は、想像力が足らないんだなあ…」と思いました。

これもマーチン先生がいつも仰ってる「これを言う事で、相手がどう思うかまで考える」ですよね。安定している時なら受け入れられる話でも、状況によっては害になるんだと。
これからもメルマガ楽しみにしてます。

<メールここまで>----------------------------

ううん……すごく考えさせられる、学ばせられる。そんなお話です。

まず、高校生たちのお話はすごいと思います。僕がいつも申し上げている、「自分で考える」ということ。「高校生だからできない、しなくてもいい」ではなく、「自分たちにもできることを探した」ということが凄いと思いました。

それに、みんなが共感してくれたからこそ、17万円も集まったのでしょう。……高校生にとって17万円って、大金ですよネ!社会人の170万円くらいに相当するような気がします。

そして、野球の話は、セ・リーグもパ・リーグと同じ時期まで開幕をずらす。電気をたくさん必要とする東京ドームは使わない、ということで決着したようですね。ところで、セ・リーグが開幕をしようとした理由……想像できますか? 僕は、恐らく経済的な理由が大きいだろうと思いました。(あくまで僕の意見です)

もし、開幕を1ヶ月遅らせたら、その分の収益が例年と比べてどうなるのか……!?そう考えると、大問題でしょう。→試合数を同じにして、トータルで入ってくるお金が同じになったとしてもです。元々3月、4月に入ってくる金額を予想して、それを運用する予定を組むのが通常ですので、その支払いができなくなる可能性がある、ということです。

また、少し前に新聞を見たとき、選手側から「パ・リーグと同じくらい延期すべきだ」という意見が出ておりました。つまり、球団(業界)が開幕をしたいと思っていて、選手側は反対しているという構図だったようです。

であるなら、です。選手団が「延期すべきだ」と意見を言うなら、「年俸を○%カットしてもいいので延期すべきだ」という形で提案するのが、理想だったように思います。→つまり、球団側(運営側)の心配を少しでも汲む、ということです。

…………。

この野球のお話、僕が何をお伝えしたいか、わかりますか?
開幕を押す球団が悪かった、と言っているのではないのです。「これをしたら、相手がどう思うか」と考えること。その結果を吟味して、最良の方法を考えることが大事である、ということです。

そして、今回のことは……開幕したら、誰がどう思うのか。開幕しなかったら、誰がどう思うのか。「これらを、両方の立場で考え学べる」、そういうお話だったのです。

◆心の状態を合わせよう◆

>「水も食料も足りない状況で応援イラストを見て
> 『頑張ろう』って気になれると思いますか?」

僕は、この人のご意見はもっともだと思いました。さぞかし、イライラさせられただろう……と思います。この言葉は、前回号で僕がお伝えした「言葉の気づかいは何の役にも立たない」というお話にリンクするお話ですね。本音を申し上げると「それよりも悪い」と思いました。

実際の行動をしているにも関わらず、ハズしている。これは、してもらう側から見ると「使えない!」という感覚になってしまうのです。朝衣ちゃんのお話にもありましたが、想像力。「自分が相手だったら、何をしてもらったら嬉しいか」と考える力が問われるのです。

きっと、このイラストを書いた人は、本当によかれと思ってなさったのだと思います。しかし、「これを見て元気になってもらおう。応援しよう」と考えたときの心は、「平和な状態の心」だったのだと、思うのです。

こういう場合、何をしてあげたら相手の役に立てるのか。喜んでもらえるのか、
というのは、相手と同じ心の状態を作って考えることが大事です。

例えば、津波から逃げてきて、助かったものの……お家がなくなってしまった。避難所で生活しているけれど、水も食べ物も少なく、トイレもちゃんと使えない。(僕は、トイレの問題がかなり大きいと思っています。特に女性には耐えられないものではないでしょうか……)

そんな中で、平和な所にいる人から、「頑張れー!」という応援イラストが届いた。僕だったら、「……ふざけるな!」と思ってしまうと思います。

相手に「ありがとう」と言ってもらえるには、何をしたらいいのでしょうか?この質問は、いつも僕のところに届きます。答えは、「相手をしっかり見ること」です。「しっかりと見る」ことができれば、何をしたらよいかも、見えてくる。そういうものなのです。

◆悲痛な叫び、皆さんも聞いてください◆

asahi.comのニュースを見ていたら、ものすごく悲痛な叫びがありました。
原発がある東京電力の社員さんからのメールだそうです。

<過酷労働もう限界、両親は不明…原発の東電社員がメール>-----------

所員の大半は地元の住民で、みんな被災者です。家を流された社員も大勢います。私自身、地震発生以来、緊急時対策本部に缶詰めになっています。私も実家が津波で町全体が流されました。

実家の両親は、津波に流され未だに行方がわかりません。本当なら、すぐにでも飛んでいきたい。でも、退避指示が出ている区域で立ち入ることすらできません。自衛隊も捜索活動に行ってくれません。こんな精神状態の中での過酷な労働。もう限界です。

被災者である前に、東電社員としてみんな職務を全うしようと頑張ってます。社員みんな心身共に極限まできています。どうかご理解下さい。

社員は「この現実を社内外に届けてください」と伝え、本社の支援を求めている。
※内容をまとめるために、加筆修正をしております。記事原文は下記をご覧下さい。
 http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201103260360.html

<ここまで>---------------------------------

事情はおわかり頂けましたでしょうか?
つまり、自分自身が被災者で家を流され、家族との連絡も取れない。だけど、原発が大変なことになっているので、会社でずっと仕事をしており、家のことも家族のことも探せない……と。

(家の場所は避難区域内だそうなので、会社がお休みでも容易に立ち入ることはできませんが、本件はそういう問題ではありませんので……)

この叫び、僕は「もっとも」だと思いました。
そして、僕は色んな思うところがありました。

皆さんは、これをご覧になって、どういったことを感じましたでしょうか?また、あなたが東京電力の社長さんで、このメールを見たとしたら……どのように対処する(努力する)と思いますか?ぜひ、色んな思うところを考えてみてから、読み進めてくださいね。

はい、では、参りましょう。

◆人の心の動かすためには……◆

僕がまず思ったのは、現地の被災者を2週間経った今でも働かせているのは、どうなんだろう?ということでした。「家がないし、途方にくれるよりは、みんなと一緒にいた方がいい」と、自主的にそれを希望するなら構わないと思います。しかし、上記メールの投稿者さんは半ば強制されているように感じました。つまり、東京電力側の体質?姿勢?の問題だと思います。

震災直後は仕方がないとしても、今の時期でしたら、もう少しなんとかしようがあるのでは……と思うのです。ここで、「あなたが社長さんだったら、どうしますか?」というお話になるのですが、例えば僕だったら、こう考えます。

もし、自分が被災者で、家が津波に流されて……という状況だったなら、とても仕事なんてしていられないと思います。もしも、自分が原発の技術者で「自分がやらないと、他にできる人がいない」という仕事を受け持っていたなら、僕も仕事を優先すると思います。

しかし、投稿者さんのお仕事のように事務職だったなら、そういう気持ちにはなれないと思うのです。そして……「きっと、ほとんどの社員がそう思うのではないか」と想像します。だから、少しでも社員の交代ができるように努力します。

東京電力内の被災地ではないところから社員の出向を募り、被災者の社員には何日か休暇を与えて、その間チェンジするように努力します。できるかどうかは、わかりません。やってみるしかないと思います。こういう部分、人生哲学ですね。恋愛においてもあてはまりますよ。

そこで、より実現を目指すために、どういう努力をしたらいいか……です。ただ、「福島に来て欲しい」と口で言うだけでは共感してくれる人は少ないでしょう。(地域的に放射能や物資不足など、懸念が予想されるためです)

そこで、どうしたらいいか……です。
さあ、また考えてみてから、読み進めてくださいね。

はい、僕だったら……

1.「私も福島に行くから、ぜひ、復興ために力を貸して欲しい」と呼びかける。
2.「協力して頂けた社員さんには、賞与を○%上乗せする」など待遇を明言する。

という、2つの努力をします。大事なことは、人を動かすには「言葉ではなく、行動が必要だ」ということです。「人に言うだけ言って、自分がしない」なんて論外ですし、「労働力」を募集する以上、「対価」が求められて当然だからです。

上記の案を実行したとしても、100%実現できる保証はありません。でも、2割、3割でも、人員の交代ができれば……と僕だったら考えます。

そして「社長が、私たちのために動いてくれている」という姿が。「何人かの人が、他の地方から助けに来てくれている」という姿が、現場の社員さんに見えたなら状況は随分違うことでしょう。

これ……恋愛でも、よくお話していることですよね。ピンときてくれましたか?

「言葉で他人の心を説得することはできません。行動や実績(形)でのみ、説得することができるのです」

そういったお話ですよ。

◆自分を大事にして◆

次に思ったことは、投稿者さんご自身のことです。
もし、僕自身がこのメールを送るほどに思っていたならば……「両親を探しにいく」と会社に言って飛び出て、避難所を巡り巡って探していると思います。

会社にそう言ったところで、「そんなのは皆同じだ」と叱られるかもしれません(投稿メールを拝見すると、皆さんが同じような状況だということでしたので)。それでも「そこまで思う」のだったら、僕なら飛び出て行動します。※飛び出て行動することが正しい、というお話ではありません。僕だったらそうします、というお話です。

>自衛隊も捜索活動に行ってくれません。

それは……ツライですが、もっともな話でしょう。もし、投稿者さんが「自衛隊員の奥さん」だったなら、「あなた、絶対に入らないで!」と言うと思います。原発の処理のように、ピンポイントで「国の運命」がかかっているような事象だったら涙で見送るかもしれませんが……これが人の本音でしょう。

だから、本気で気になるなら、自分が行くしかありません。そして、もしも、探しに行くこともできない、仕事も手につかない、苦しいなら、堂々と仕事を休めばいいと思います。こんな状況で、一体誰が、その人を責められるのでしょうか。

…………。

投稿者さん、僕は本当にすごいと思います。
「よく、そんな状況でお仕事を……」と驚かずにはいられませんでした。

しかし、自分自身を壊してしまったら、元も子もありません。僕の声が、投稿者さんに届く可能性は低いと思いますが、でもやっぱり、自分を大事にして欲しいと「僕は」思います。

◆人や会社の本質は、こうして見える◆

東京電力のお話で、こんな記事もありました。

・言葉に窮し「現場混乱」 東電、情報共有の不備釈明
http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201103260411.html

簡単にお話しますと、先日、原発の修理をするために作業をしていた人が、かなりひどい被爆をしてしまったのです。そのとき、「その作業場が危ない」と東京電力は6日前から知っていたのに、それを伝えていなかった……という話です。

「専門家らは、ずさんな安全管理を批判している」と記事にはありますが、これも「会社の体質の問題」だと言えるでしょう。こういう体質だから、先にお話した「投稿者さんの悲痛な叫び」が出てしまうようになるのだと思います。

※PREMIUMでは、偶然3/6号で「JAL、りそな銀行、新生銀行」を事例に取り上げ、こういったお話をさせて頂きました。ご興味頂けましたらこちらもご覧下さいね。

ご購読 >>http://www.mag2.com/m/P0000272.html

人も、会社も、その「本質」において、
「ある一部分だけがすごく良くて、他が悪い」とか、
「ある一部分だけがすごく悪くて、他が良い」ということは、ありえません。
僕個人の意見としては、「絶対にない」と言い切れます。

「数学はできるけど、国語はダメ」とか、そういう話ではありませんよ。まさに本質の話です。例えば、ある洋服店があるとして、その店は「商品の服にほころびや生地の痛みが絶対ないように、細心の注意を払っている」とします。

こういう店では、生地の品質やアフターサービスも「同じレベルで」気を遣っている、ということです。(だから、信頼できるお店である)

「ほころびや生地の痛みが絶対ないように、細心の注意を払っている」のに、「アフターサービスは知らん!」というお店は絶対にないわけです。

だから、です。
こういったお話……生きた事例から、「この世の本質とは何なのか」。それを学びとって欲しいと僕は思うのです。

◆マーチンが思う、「この世の本質」とは?◆

皆さんは「この世の本質」なんて言われたら、それは何だと思いますか?「これが正解!」という、ハッキリしたものはないと思います。ですから、「自分はこう思う」というもので構いません。

それを考えてみて欲しいと思います。1つではなく、2つ、3つ、思い浮かぶ人もいらっしゃるかもしれませんね。では、最後の問題です!

はい、僕が思う「この世の本質」とは、次の2つです。

1.人
2.お金

今回の震災は、これらが非常にわかりやすく、あらゆるところで表面に出ています。特に「人」が大事です。例えば、「会社の体質」というのは、TOPの人間の性格や考え方、そのものです。だから、社長が変ると会社が生まれ変わることも、実際にある話です(その逆もある)。

そして、この世には、色んな立場で、色んな人が、色んなことを考えています。自分の立場だけで発言すると、それを、ある一方から見た場合、陳腐な意見になっていることがあります。

そうならないように、想像しえる全ての人の立場で考えることが大切なのです(恋愛では「相手の立場を考える」ということになります。自分勝手な思考や行動をすると、相手にとっては陳腐だったり、迷惑だったりするわけです)。

例えば、震災の現場においては、被災者の人、それを援助する人、自衛隊の人、原発の処理をする人、政府の人、そこにモノを運ぶ流通関係の人……と、出し切れないくらい、色んな立場の人がいらっしゃり、色んな想いがあります。そのうちのいくつかは、「相反する想い」です。

例えば、今、被災地の人は「物資が欲しい」と仰っています。しかし、流通関係のドライバーさんは、「福島県入りをしたがらない」と聞きます。これはもっともな話で「ドライバーさんを責められる話ではない」ということです。

もしも、現地まで運んでくれる人がいたら、その人が「すごくいい人」であり、運んでくれない人が「普通の人」なのです。解決案は、「来れる所まで来てもらって、後は自分たちが取りに行くこと」。恐らく、これが現実的なところだと……と思います。

恋愛では、別れのときに似た話がありますね。別れ話をちゃんとしてくれるか、くれないか……という話です。よく「別れ話をしてくれない、ひどい!」という意見が出てきますが、それはエゴなのです。恋愛そのものが自由意志でするものである以上、別れ話をする義務はなく「話をしてくれる人」がいい人なだけなのです。

このように、みんなの想い、それを全部を叶えることはできません。
想いは、立場によって、人によって違うからです。
だから、解決が難しい。
これが、この世の本質だと、僕は思うのです。

…………。

「そのため」に大事なことは、
1.自分の立場を把握して。(立ち位置を決めて)
2.次に、目指すもの、優先するもの、最低限守るものを決めて。
3.想定できる全ての人の気持ちを考え。
4.「2」を優先しながら、「2と3」のバランスを取る方法を考える。

この4つです。
仕事でも、恋愛でも、復興のためにも役に立つ、共通の考え方です。
ぜひ、そういう視点で、様々なことを「見て、考えて」いきましょう。

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