復縁。そして、グレーな関係の頑張り方

★‥‥ムシカちゃんの悩み‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥★

25歳、独身のムシカと言います。
相談させて頂きたいのは、29歳バツイチ(元奥さんのところに子供2人)のグレーな彼の事です。

2009年夏頃、彼の告白から交際が始まりました。車で一時間の距離に住んでいますが「会えるだけ会いたい」という彼の意見を尊重して、週の半分は彼の家にお泊りしていました。しかし、2010年9月(交際1年後)に「合わない気がする。ずっと一緒にはいられない」と言われ一度お別れしました。しかし1ヶ月後に「また恋人になりたい」と言われ復縁しました。

ところが、また2011年2月に同じ理由で別れました。本当に終わってしまった……と思っていたのですが、4月以降、月に三回くらい会ってどちらかの家にお泊りをするという、グレーな関係に突入しました。

マーチン先生の本に出会ってからは、恋愛に素直になり、一貫して前向きに彼と向きあえています。

1.エッチに対して消極的な姿勢をとらない。
2.ごはんは下準備をして持っていき、彼を待たせない。お弁当も作る。
3.彼の好きそうなこと(コンサート等)に誘う。
4.すっぴん好きの彼のためにスキンケアをはじめる。
5.以前から要望のあった脱毛に通う

具体的に改善したおかげか、最近関係が良くなってきたように感じます。しかし、

・このまま続けていいのか。
・彼が言っていた「合わない」ということを、私がわかってないだけだろうか。

という不安があります。私は彼との生活が好きなので、「合わない」のが何なのかわかりません。「この人のために変わりたい」と思えた人ですので、できることは全てしたいです。

★・-マーチンのアドバイス・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-★

20代後半以降の方でしたら、復縁の経験がある方も多いのでは……?と思います。そして、そのときに、ムシカちゃんと同じ経験をした方も多いと思うのです。僕自身も、20代前半に何度か復縁の経験がありますが、別れ→復縁→別れ→復縁→別れ……と繰り返した覚えがあります。

「いい加減学べよ!」と自分で思うのですが、それでも別の人で同じことを繰り返す。これを2~3回経験して、ようやく「復縁しても、同じことを繰り返す」と肌で覚えたものでした。

ここで、僕は「だから、復縁はすべきでない」という結論に至ったのですが、(ですので、2001年~2003年くらいまでの僕は「復縁はやめよう」というお話が多かったです)ニーズとして復縁希望者があまりに多いことから、「そこまで思うなら、どうすることが必要か」と考えるようになりました。

復縁をする際には、大事なポイントが3つあります。
1.別れに至った原因をハッキリさせて。
2.それを改善して。
3.相手に「あなたは変わったね」と感じてもらうこと。

これが、恋愛相談師として11年。
お仕事をしてきた僕が行き着いた「復縁の鉄則」です。

また、このお話は「今、恋人との関係が良くない雰囲気にある」という方も、同様のことがいえます。「1」の別れに至った原因という部分を「雰囲気が悪くなった原因」と置き換えることで、対策をすることができるのです。

だから、ムシカちゃんが彼との恋を頑張るなら、まず必要なことは「1」の別れに至った原因をハッキリさせることです。これをしないと、「2」の改善のしようがありませんので、どうにもなりません。

そこで考えます。別れに至った原因は何なのか、です。僕は、彼の「合わない」という言葉。そして、ムシカちゃんが交際当初は23歳だったことから考えて、「ただ、一緒にいるだけ」という交際になっていたからではないか、と感じました。

彼は、交際当初27歳、そして今は29歳でバツイチ。お子さんもいらっしゃいます。ということは、ムシカちゃんよりも、かなり「この世を経験」していると思うのです。つまり「合わない」という原因の根っこは、「大人と子供だから」という、そんな感じではないか……と思ったのです。

これはつまり、
・大人の交際は、楽しいだけ、会いたいだけでは一緒にいられなくなる。
・だから、会うメリット、交際するメリットを彼にわかりやすく示すことが大事。(セックス以外のもの)
・彼と信頼関係を作ることが大事。(後で詳しくお話します)

ということです。ムシカちゃんは、現在次のことを頑張っている、ということでした。

1.エッチに対して消極的な姿勢をとらない。
2.ごはんは下準備をして持っていき、彼を待たせない。お弁当も作る。
3.彼の好きそうなこと(コンサート等)に誘う。
4.すっぴん好きの彼のためにスキンケアをはじめる。
5.以前から要望のあった脱毛に通う

これらが、どのくらい効果があるかと言うと、こうなります。

<ある程度の効果が期待できる>
2.ごはんは下準備をして持っていき、彼を待たせない。お弁当も作る。
4.すっぴん好きの彼のためにスキンケアをはじめる。
5.以前から要望のあった脱毛に通う

これらは、実際の効果も役に立ちますが(ゴハンがある、肌がキレイになる)、彼のために行動する、彼が言ったことを実行する、という心意気が買われます。こういったことは、今後も継続していくことでより効果が出るでしょう。

<効果がありそうで、実は大したことはない>
3.彼の好きそうなこと(コンサート等)に誘う。

<あまり効果は期待できない。できて当たり前>
1.エッチに対して消極的な姿勢をとらない。

エッチは消極的になると「面倒くさい女」になってしまうので、できて当たり前となります。もし、これが「エッチテクを磨いて彼を虜にするぞ!」ということでしたら、「ある程度の効果が期待できる」に該当します。

こうして見ると、どれも思ったより効果が期待できないことがわかると思います。それはなぜか……わかりますか?ちょっと考えてみてください。

はい、それはですね、
「彼が何を求めているか」ということを前提に考えておらず、どの案も「自分ができること、したら良いと思うこと」という、自分からの視点で考えているからなのです。

わかりやすくお話しましょう。
例えば、「マーチン商店」が「宇宙で一番おいしい水!」を売り出したとします。
……ホントかなぁ?? まあ、美味しいと思ってください♪

で、これは一応、万人からニーズはあると思うのですが、別になくても誰も困らないと思います。だって、他で買えばいいだけの話ですもんね。これと似たような話が、ムシカちゃんの1~5なのです。

「やってくれて確かにありがたい」とか、「おお、いいじゃん」とは思うでしょうが、「うおお、ありがとう 。ムシカ、すげぇな!」とは、残念ながらならないのです。

彼に本当の意味で大事にしてもらう、彼の大事な存在になるには、
・彼がしたいこと、求めているものを理解して。
・それを応援すること、提供すること。

が必要なのです。そのためには、「彼をよく見ること」が必要なのです。

では、「彼をよく見る」とは、どういうことでしょうか??

一例をご紹介しますと……今年の夏、僕は毎週2回の夏期講習を開催していました。そのある授業で「彼を良く見る、というのはどういうことか」をお話したのです。例えば、僕を見てください」と。

僕は講習会ではいつも、お気に入りのTシャツにジーンズ、というスタイルでした。「これに気づいていた人、いましたか?」と聞いたところ、そのときの参加者は、誰もお気づきではなかったようでした。これは、「相手をよく見ていない」となるのです。

こういう場合、仮にマーチン先生に何かプレゼントを贈ろうと思ったら、Tシャツが間違いなく喜ばれることがわかる、という1つの事例です。デザインの趣味も、大きさも、何度かの講習で着ているのを見たらわかります。

講習会で僕が、「僕の着ている服をよく見ておいてください」と言ったら、誰でもこれは気がつきます。でも、それは言ってもらえないのです。だから、自分に見える「景色」から、それを見取るしかない。これが、「よく見る」ということなのです。

ムシカちゃんのお話をご覧になって「週の半分も一緒に過ごすから、彼に飽きられたのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。しかし、それは違うだろう……というのが僕の意見です。僕は恋愛や人付き合いにおいて、「飽きる」という言葉・表現は使わない方がよいと思うのです。ちょっと厳しいお話になりますが、「一体どういうつもりで、何のために、その人と交際しているの?」という感じです。

「この人とは合わない」というのは、わかります。でも「飽きる」というのは……

1.その人から「何か」を与えてもらうことを前提にしており、
2.それを「もっと工夫して提供してくれないから、飽きるんだろ」

と不平不満を言っているように聞こえるのです。

……どうでしょうか?

例えば、皆さんにも親友と呼べる人が、1人、2人はいらっしゃると思います。その人に対して、「飽きられたらどうしよう」とか、「飽きちゃった」と思うことは一生ないはずです。目指すべき「恋人との関係」というのは、親友との関係作りと「同じ性質」であるべきだと、僕は思うのです。

…………。

たくさんのお話がありましたが、こうした考え方、行動の仕方を取り入れて「ムシカちゃんご自身が成長なさること」が、彼との関係を本質的に改善するために、きっと役立つと僕は思いますよ。
この度は、ご相談頂きありがとうございました。

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