カケヒキの必要性2

「恋愛にカケヒキは必要である」

あなたは、この意見に賛成ですか? それとも反対ですか?
ぜひ、お考えになってから先に進んでくださいね!

▼ カケヒキって、なあに? ▼

先程の質問、もしあなたが「うーん、どうなんだろう?」と悩まれたなら、今は必要ではないのだろう……と思います。また「うん、必要でしょ」とすぐに必要だという答えがでてくるようでしたら、必要……と申しますか、既にしているのだと思います。ところでカケヒキとは、どういうものをいうのでしょう? 僕は、

・「自分の希望する行動」とは違う行動をとり、結果を自分の意図する方向に導く行為。
・自分の考えを意図的に相手にハッキリ伝えず、相手の思考や行動を自分の意図する方向に導く行為。

だと考えています。ポイントは「結果を自分の意図する方向に導く」という部分です。例えば「付き合いたい」と思っていたら、付き合えるように導くということですね。ということは、結果を自分の意図する方向に持っていければカケヒキなんて必要ない……ということになるのです。

わはははは☆

えっ? じゃあ、今回は何を話すのかって? はい、今回は「それでも特にカケヒキが必要・有効だと思われる場面」について、お話したいと思います!※ カケヒキが必要かどうか……といったお話は、2004年10月16日号「カケヒキの必要性」でもお話しております。よろしければご覧下さい。https://www.martin.ne.jp/school/love041.htm

▼ 普通じゃない恋愛 ▼

僕がこのお仕事をして気づいたこと。それは、普通の恋愛ではカケヒキは必要ではないが、普通じゃない恋愛ではカケヒキが必要(有効)になることがある。ということです。……なんて、お話をすると「普通じゃない恋愛って、何?」と聞かれちゃいそうですね。

それは、「1:1ではない交際だということが、明るみに出ている場合」です。相手に既に恋人がいる状態で、自分たちの付き合いが始まったとか、相手が結婚していて付き合っている……という場合がそうです。つまり、普通の恋愛は「普通」にしていいのだけど、普通じゃない恋愛なので「普通じゃダメなときがある」ということなのです。

▼ 既に組まれた積み木がある ▼

では、どんなときに「普通じゃダメ」になのでしょうか? ちょっと具体的なお話を見てみたいと思います。既婚の一郎さんと、独身の純子さん。二人は1年付き合っています。ある日、純子さんが一郎さんにこんな話をしました。

「あたし……彼ができたんだ」
「……えっ?」

「だから、もう会わない方がいいと思う……」
「……」

別れを覚悟しての話でした。ところが、この日から一郎さんがとても優しくなったのです。マメに連絡をくれるようになり、デートの誘いも増えました。純子さんは悩みます。「最近、あんまり会ってくれなかったから、忘れようと思って彼を作ったのに……。こんなに会ってくれるなら、あたしはやっぱり一郎さんが……。あたしは、どうしたらいいの?」

ここで、選択肢は次の2つが考えられます。
1.彼と別れて、一郎さんのところに戻る。
2.一郎さんとはこのまま終わりにして、彼と付き合う。

……と、この2つがあるように見えるのですが、実際の答えはおよそ1しかありません。「2にした方がいい」というのは、第三者が言える話で本人には選べないのです。ただ「1」を選んだとしても、ここで分岐点がありまして、

A.彼と別れたことを一郎さんに言う。
B.彼と別れたことを一郎さんには言わない。

この2つがあるのです。ここで、カケヒキなしならA。カケヒキするならBになります。こういうとき、僕はBが良いと思うのです。これには、ちゃんと理由がありまして、今、一郎さんが優しくなったのは、彼ができたという状況が少なからず影響しているからです。

1:1の交際の場合、二人の関係は「平らな机の上に積み木を組んでいく」ようなイメージだと思います。しかし、1:1でない場合、机の上には「既に組まれた積み木」があります。そして、その上に、自分たちの積み木を組んでいくことになるのです。自分が特に何もしなくても、うまく行くようになったり、何もしていないのに、うまく行かなくなることがあるのは、下の積み木が崩れたり、高くなったり……と変わるからなのです。

そして今回の話は、グラグラしていた自分たちの積み木が「彼ができた」というパーツを入れることでグラグラが止まった感じなのです。ですので、その積み木を取るとまた、ぐらぐらした状態に戻ることが多いのです。

▼ カケヒキが有効な事例、その2 ▼

こういったお話では逆の事例もあります。一郎さんと純子さんを例にとると、一郎さんが「俺、実は離婚したんだ」と話を切り出したとします。このとき、これをキッカケに純子さんが離れていくことがあるのです。

普通なら、「嬉しい!」と純子さんが飛び込んできそうなものですよね。もちろん、そうなる可能性もあるのですが、そうならないこともあるのです。これも、先程と同じ積み木で説明ができます。「二人の関係」は、一郎さんが結婚しているという前提(土台の積み木)の上に組まれていました。その土台がなくなったため、上に組んでいた積み木が崩れてしまったのです。

実例として多発するのが、男女逆の場合です。女性が既婚者、男性が独身だった場合、女性が恋人に本気になって離婚をすると、離婚したとたんに終わることが珍しくないのです。つまり、どういうことか。それは、既に土台がある恋愛(普通じゃない恋愛)においては、土台が変わるような言動をする場合に、注意が必要だということです。

もう少し言うなら、「土台が変わる言動をする場合は、カケヒキを打って様子を見た方がいい」と僕は思うのです。では、どんなカケヒキを打てばいいか。先述の「B.彼と別れたことを一郎さんには言わない」の場合なら、

・「……こんなに優しくしてくれるなら、彼を作らなくてもよかったかな」
・「もっと早く、こうしてくれたら(優しくしてくれたら)よかったのに……」
・「……彼と別れて欲しい?」

などと言うことで、一郎さんの気持ちを確認したり、更に引き寄せることができるでしょう。また、一郎さんの「俺、実は離婚したんだ」の場合でしたら、こんな方法があると思います。

1.3~6ヶ月くらい、何も言わずそのまま付き合う。
2.ある日、「今日家にくる?」と切り出して家に呼ぶ。
3.「奥さんは?」「ああ、離婚したよ」とサラッと言う。
4.「どうして、言ってくれなかったの!?」と聞かれるはずなので、「さぁ、どうしてだろうね」と笑顔で返す。 ←「笑顔」が重要。

実は、しばらく黙っているのは「積み木の土台が変わっても付き合っていけた」という実績を作ってしまうためなのです。実績を作った後でしたら、これがキッカケになって純子さんにフラれることは、まず防げます。このように、

普通じゃない恋愛が普通になるとき。
→ 一郎さんが離婚して1:1になるような例。

又は、普通じゃない中で、更に普通じゃないときに(A)、
普通じゃない状態に戻るとき(B)。
→ 既婚の一郎さんと付き合っている純子さんに、彼ができて(A)、
  純子さんが、やっぱり彼と別れて一郎さんに戻るとき(B)。

には、カケヒキができた方が、有利な場面があるのです。普通じゃない恋愛に、望んでなる人はいないと思います。でも、そうなるときは……あると思うのです。もしも、あなたがそうなったときには……ぜひ期待するゴールに導くために、このお話を思い出してみてくださいね。

                written by Martin 2007.05.16 / 2007.02.07

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