やり直したいときの頑張り方

交際している人にフラれてしまった。
反省して、自分が直すべきところもわかった。
だからやり直したい……そんなとき、あなただったら、どうしますか?

▼ 展開を読む力が大切 ▼

さて、先日掲示板で、こんなご相談がありました。
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1週間前、同じ学科の彼に振られました。
キッカケは彼がついた嘘でした。その嘘について話し合っている最中、

「9月頃からか好きじゃなくなってた。だから平気で嘘をついたんだと思う。でも君がかわいそうだから別れられなかった。それに、君の気持ちが強すぎて、それに答える自信もない」と言われました。

自分のどこがダメだったのか彼に聞いてみましたが、その時は何も答えてくれませんでした。それから1週間後、共通の友人に彼のことを聞いてみました。すると、

「ありのままの自分を好きでいてくれている気がしなかった。向こう(私)の理想の彼氏像に自分をあてはめようとしている気がした」と。

確かに今までの私は、彼に「もっとしっかりして!」と言ってばかりいた気がします。それに、彼のためにとやっていたことも今考えてみれば恩ぎせがましく、プレッシャーになっていたのだと気づきました。友人の話を聞いて反省し、彼ではなく私自身が変わらなくては!と思いました。

反省しているし、これから改善していくことを彼に伝えたかったので、もう一度会って話せないかとメールしてみましたが、「メールじゃだめなの?」と、イヤそうに言われてしまいました。

私は、どうしたらいいでしょうか?  ももより
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さて、冒頭の質問の答えについて。
ももちゃんは、「改善していくことを伝えたいから、会えない?と彼に言った」ということでした。しかし……その結果、彼からはイヤそうに「メールじゃダメなの?」と言われてしまったわけです。

ちょっと厳しいお話になりますが、こうなってしまったのは、僕は当然のことだと思います。彼は、もう会いたくないし、会うつもりもないから別れたわけです。そんな相手に、「復縁したい」と言うだけでもイヤがられるのに、それを言うために「会って欲しい」と言っても、尚更イヤがられて当然なのです。

これは「展開を読む力」が不足していたということです。

ここでいう「展開を読む力」とは、「相手の気持ちを、どれだけわかっているか」ということです。つまり、彼の立場で考えることが「未だにできていなかった」ということです。これもまた、フラれてしまった原因といえるのです。

▼ 反省の仕方 ▼

では、どうやってアプローチをしていけばいいのか。
ももちゃんの場合だと、1つよい方法があります。

「同じ学科で付き合っていた」ということですので、今後も自然と彼と会えるチャンスがあるのだと思います。このように同じ学校や職場など、「会おうとしなくても会える関係」の場合、

実際に変わっていく自分を見せること

が、良いアプローチになるのです。たくさんの人が一度は間違ってしまうことですが、「反省」とは、言葉でするものではありません。「反省」とは、行動で示すのです。

特にフラれてしまった場合、相手には既に見限られたわけです。「これから直していくから見て欲しい」と言っても見てもらえるわけがない……これが普通です。

> それに、彼のためにとやっていたことも、今考えてみれば恩ぎせがましく、プレッシャーになっていたのだと気づきました。

今後は、本当に「彼に感謝してもらえること」をすることが大切です。いつも申し上げるように「“ありがとう”と言ってもらえることをする」のです。

どんなことをしたら喜んでもらえるかは、まずは自分で考えることが大切です。復縁したいと本気で思うなら、これができないようでは叶わない……そういう「自分に対する厳しい意識」が必要だと思います。

▼ 同じ失敗をしないために ▼

「同じ失敗は二度としたくない」という気持ちから、僕の恋愛論は生まれました。そういう目で、ももちゃんのお話を見つめると、他にもいくつか失敗点が見えます。そうですね……僕が見ると「あと3つ」あります。ご本人が言われたことと、僕が上記でお話したこと以外に3つ。

ちょっと、探してみてくださいね。
(ももちゃんご自身も、このメルマガをご覧のことだと思いますので、ぜひ、しっかり探してみてください)

はい、では、まいります。

まず1つめが、「ウソについて、追求したこと」です。話し合いをする前に、「どうしてウソをついたのか」という、彼の気持ちを考えることが大切だったと思います。こういった話は浮気問題と同じで、一度明るみに出すと破局になる可能性が非常に高いです。

だから、話し合いの前に、自分でウソをついた理由を見つけ(今回で言うと、彼の気持ちが離れていたことです)、それを改善することができたらよかったのです。

そして2つめは、「これまで彼の変化に気づかなかったこと」です。今が12月、そして彼は9月頃から気持ちが離れていたと言われていました。つまり、3ヶ月も前から、彼の気持ちは離れていたのです。

この3ヶ月間、何らかのサインは出ていたはずです。笑顔が減る、メールのレスが遅い、ハートマークや絵文字が減る、会う日が減る、ドタキャンが増える……などなど。今回でいうと「彼のウソ」も、これに該当するのです。

こういった変化に気づかずに、安心しきっていたこと……あぐらをかいた姿勢で付き合っていたことが、大きな反省点だと思います。人の気持ちは、良くも悪くも変わるものです。変わるから、人は新しく出会った人と付き合うようになるわけだし、変わるから、お別れや離婚という事実があるのです。

付き合う前は、好きになってもらえるように「変える努力」を。そして交際中は、いつまでも一緒にいられるように「変わらない努力」が必要です。そのためには、相手の気持ちの変化に気づけるようになること。そして、気づいたときに「修復する努力」ができるようになること。これが、大切なのです。

そして3つめ。「自分のどこがダメだったのか彼に聞いたこと」です。これを聞かれたら、ほぼ誰もが「そんなこと、自分で考えなさい」と思うでしょう。これは、「“ありがとう”と言ってもらえることを自分で考える」というお話と同じです。

こういった似たような問題が見てとれるのは、「他人に依存している」からです。これは、「自分のことは自分でなんとかする」という、「自立の意識」を高めることで改善していくことができます。

何事も他人に聞く前に、「自分で考える、自分で探す、自分でやってみる」。この姿勢を学んでいくとよいでしょう。

…………。

失恋は、人を大きく成長させる力があります。

ももちゃんご自身は、ぜひ、同じ失敗をしないために。そして、ご覧の皆さまも、ももちゃんと同じ失敗をしないために、このお話をお役に立てて頂けたらと思います。

                written by Martin 2007.12.16./ 2020.11.05

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