奇跡の軌跡、Aさんのその後 ~神業メールを一緒に作ってみよう~

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2018年10月9日号、PREMIUM No.809【一本立て】
「ごめん、二人では会えない」からの大逆転。奇跡の軌跡

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ご覧になった方は、およそ覚えておられると思います。
まだの人は、ぜひご覧下さいね!超お勧め号です。

今回は、Aさんと彼のその後についてのお話です。
いきますよ、アフターザット!! ←英訳しなくていいから(^^;

◆ その後のAさん ◆
ざっくりお話しますと、11月の終わりに再度彼に会うことができました。お食事→いい雰囲気になってハグ&お触りタイムになったのですがっ!!なんと彼が「やっぱりやめとこう」と、エッチなしのまま終了になってしまいます。

その経緯が凄いんですよー。前回は新宿駅改札前で30分ラブラブしまくったのですが、この時は、ラブホテルの入り口で30分くらいラブラブしていたそうです。

「え! それで何で入らなかったんです??」
「彼がずっと躊躇ってて、何度も入ろうって促したんですけど……」

「……で、躊躇いつつ、ホテルの入り口で延々30分?」
「……はい」

「入り口で、ハグしながらお触りですか?」
「……はい、恥ずかしすぎます~」

うん、それは恥ずかしいぞ。僕にではなくて、道行く人に恥ずかしすぎるぅぅぅ~。「お前ら、そんなところで盛り上がってんじゃないよー」とか、「早く入りなさいよ、まったく」とか思われたんでしょうね~(笑) まあ、彼に言わせれば「好きな人がいるので付き合えない」と躊躇っていたのだと思います。 ←じゃあ、ホテルの入り口であれこれするなー。

で、その後12月。
彼が予定していた半年間の海外出張バリへ旅立ちます(これは9月のXデーに、Aさんも聞いていました)。ただ、彼は仕事の都合上、およそ月に1回は帰国することがわかっていました。ですので、1回めのチャンスは1月後半です。これを目指して、彼に連絡をすることになりました。まずは12月、彼の出発時に「いってらっしゃい」のLINE。これはよし。

明けて1月、「あけましておめでとう」のLINEを送ったのですが、この時の返答がかなり素っ気ないものだったのです。これを見て僕が、「1月の彼の帰国時には連絡をしない方がよい」と伝えて、次は2月となりました。……というわけで、先日のバレンタインデーにLINEをすることになったのです。

んが!!この時点で、新たな情報が入りました。
2月は恐らく彼が帰国しないであろう……と。

彼の仕事は一般向けの講演会があるために、サイトを見るとおよそスケジュールがわかるのです(この講演会があるため、月に1度は帰国するわけです)。その内容から、2月は帰国しない可能性が高そうだ……とわかってしまったのです。ただ、だからと言って、すべきことは変わりません。ここでAさんが作ってくれた案がこちら。

<原案>---------------------
○○さん、こんにちは☆
論文お疲れさまです(^^)

バリは暑いのだろうな。
日本に来られるときは、気温差気をつけてくださいね(だるま)
-------------------------

さあ、これを見て皆さんは、どんな印象を持たれたでしょうか?良いか悪いか。改善点があるなら、どのように変えるか考えてみましょう。お時間がある方は、ノートを出して本当に文章を考えてみてください。それが、神業メールを作る何よりの練習になりますよ。

はい、では答えです!

◆ 中途半端なお伺いはせずに、癒やしの内容で ◆

「先生、どうでしょう……?」
「……前半はいいですけど、後半がねぇ(苦笑)」

「ヘンでしょうか……」
「なんか、ムリやり帰国予定を聞こうとしていると言うか、それを狙って作りましたよね?(笑)」 ←皆さん、これ気づきましたか!?

「は、はい」

「やっぱり、ちょっと不自然ですよね(苦笑) あと、暑い云々はいいんですが“暑いだろうな”っていうのが、男性みたいな文章になっているんです」

「ああ、なるほど!」
「なので、“暑いのかな?”のように可愛くした方がいいですね」

「はい!」
「それと、注意するような終わり方になっているのが良くないです」

「注意……??」
「はい。“気をつけてくださいね”で終わっているので、癒やしや前向きな感じではなく、注意喚起のメールになっているんですよ」

「!!!……なるほど」

これを受けて、改定案1つめがこちらです。

<改定案1>----------------------

○○さん、こんにちは☆
論文お疲れさまです。
今日はバレンタインデーです(^^) ←これは僕の提案で入れました。

バリは暑いのかな?
日本に来られるときは、暖かくして来てくださいね(セーター)
----------------------------

「文章が長いので、前半と後半で分けて、LINEを連投したらいいと思います」
「はい! すごく良くなりましたね!!」 ←Aさんです。

「うーん……。まだ今ひとつ……な感じですねぇ(笑)」
「ええ……」

「やっぱり、あわよくばと予定を聞こうとしているのが不自然だと思います。後半をきちんと癒し系にしましょう」

これを踏まえて、更に修正したものがこちらです。

<改定案2>-------------------------
○○さん、こんにちは。
論文お疲れさまです(^^)
今日はバレンタインデーです(花)

バリは暑いのかな?
スタミナつけてお仕事頑張ってくださいね(^-^)肉 ←骨付き肉の絵文字です。
-------------------------------

「うん、これだとスッキリ癒やしな感じで良いですね!」
「は、はい」 ←やや寂しそう。

「なんか寂しそうですね(苦笑)」
「この後、予定聞いたり、誘ったりしていいんでしょうか……?」 ←会いたくて仕方がないんです。

「それは彼の返答次第ですよ。このLINEに返事は必ずもらえると思います。後は、やっぱり彼のテンション見て臨機応変に考えないと、です」
「……ですよね。はい、わかります」

というわけで、「改定案2」を送ってみたのでした!

◆ だいぶいい感じだけど…? ◆

すると、その日の夜に、彼から返答がありました。
--------------------
ありがとう~(^^)
日本は寒い日が続いてると思うけど、
Aさんもがんばってくださ~い!
--------------------

これを見たAさんは、「いい感じに“私に会ってもいいかな”というパワーがたまっているように思う」と仰いました。これは僕も同意です。1月は非常に素っ気ない返答だったので、それに比べたら遥かに良いです。そしてAさんは、これを踏まえて以下の返信文面を考えている、とありました。

<原案>----------------
お返事ありがとう☆
はい、私もがんばります!
今度日本に帰ってきたらお食事しましょうね(^^)
--------------------

これを送って、また彼の返信があったとして、次の帰国予定が書いてあったらその後お誘いできれば、というところかな……と。 ←Aさんのお言葉です。

うん、なるほど。でも、現段階ではやっぱりやりすぎだと、僕は思うのです。このメールの狙いは「お食事しましょう」と伝えて、なんとか早く「次に会える日」を確定したい。そういう日を作りたい、安心したい……ということだと感じます。つまりは、自分が安心するためのメール(LINE)です。だから、しない方が良いのです。大事なことは、「次回会えるようにすること」なのです。

お相手があまりこちらを向いてくれていない時は、前もって誘うよりも、近い日にちでお誘いする方が決まりやすい。これはこういった恋を頑張る時のコツです。こう考えると今すべきことは、

「次回本気でお誘いする時に、如何にOKを引き出せるように接しておくか」です。

長い文章ですね(笑) つまり簡単に言えば、よい印象にしてこのやりとりを終わらせることです。これを踏まえ、上記の原案をどう変更したらよいか、考えてみましょう!

はい、僕は次のような感じが良いと思います。
-----------------
はーい、お返事ありがとう(^^)
私もがんばります!またね~AB ←「がんばります」は、わざと平仮名です。
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ABは「にっこり顔+手(パー)」です。これで「バイバイ、またねー」という感じになります。Aさんとしては、もっと言いたい(会いたい)だろうと思いますが、これくらいで次回に繋ぐのが良いと伝え、そうしました。

…………。

いかがでしたでしょうか? 「少しでも印象よく伝えよう」という、細かいこだわりができるようになると、メールやLINEの文章が、より良くなっていきます。ぜひ、このお話を参考に取り入れてみて下さいね!

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