第6話 僕が八方美人だって?
中学3年、冬。
僕に文字通りの冬がやってきた。
しかし年も暮れになると、
クラス内にも少しは話せる友達が現れてきた。
Kさんという気さくな子と友達になった。
1組の親友グループと一緒に語ることもあり
仲良しさんが一人増えて嬉しかった。
でも、一つ問題があった。
もともと仲良しグループにいたFさんは
Kさんが大嫌いだったのだ。
ということは・・・
その通り。
KさんもまたFさんが大嫌いだった。
ある日、Fさんが言った。
「Kさんがいるのなら私は他の所にいこうかな・・・。
できれば縁を切って欲しいんだけど・・・」
僕と I くんが答える。
「何を言ってるんだ。
俺達は君もKさんも大事な友達なんだ。
それはわかってくれよ・・・」
Fさんは・・・黙って頷いていた。
数日後、FさんとKさんが喧嘩をした。
僕たちは二人から言い分を聞く。
かなり食い違う。
まぁ、そういうものだろう。
双方にそれぞれの言い分を伝えた。
翌朝、妙なうわさが耳に入った。
「マーチンが私の悪口をFに喋っている」と
Kさんがクラス中に言いふらしているのだ。
双方から話を聞いているのは、もちろん承知の上だった。
「またか・・・」
いい加減、こういう裏切りには慣れてきたので
そう思ってしまった。
恐らくKさんは、
自分の話を聞きながら、味方になってくれない僕を
腹ただしく感じたのだろう。
Fさんに伝えたら、アッサリと一言。
「八方美人するから・・・」
これが八方美人かよ?!
「女性の喧嘩はこわい」と聞いたことがある。
15歳にして、それを実感することになった。
女性の喧嘩には関わらない方がいい。
どうしても関わるときには、どちらかにつくべきだ・・・と
学んだマーチンであった。
「八方美人するから・・・」
トドメに君にもこんな事言われて
ヒトって、一体なんなんだろうね。
P.S.みんな、自分が一番かわいいみたいです。
From Martin
2000年7月4日著/2002年1月22日加筆
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