マーチン先生の恋愛教室

「けど」 と 「でも」

「 でも、ちょっと性格が・・・ 」
「 セールスポイント 」
「 けど、やっぱり・・・ 」

    念願叶い恋人ができた!・・・のも束の間。
付き合い始めて暫くすれば、恋には何かしら不満が出てきます。初めはのろけてばかりだったものが、愚痴ったり相談したり。

「彼ったら、頼りがないの」
「あいつさ、スタイルはいいんだよ。でも・・」

さて、この後に続く「けど」と「でも」。
さぁ、あなたは一体どちら?!


▼ でも、ちょっと性格が・・・ ▼
暫く付き合えば、これまでは見えなかった相手の気に入らない部分も見え始めてきます。大抵それは長所の裏返しで「あなたが気に入ったポイントの裏側」であることが多いものです。

「とても頼りになる彼」であれば、「頑固」
「放っとけない彼」であれば、「頼りない、マザコン」
「ちょっと天然で面白い、かわいい」であれば、「あきれてしまう」・・・などなど。

「好きなんだけど、でも、ちょっと・・・」


▼ 前進するために ▼
友達に愚痴るなとはいいませんが、愚痴るだけでは何の解決にもなりません。ここはひとつ、プラス志向で解決方法を考えてみましょう。

前進するためには二つの道があります。
ひとつは、問題点そのものをクリアすること。
そしてもうひとつは、他のセールスポイントを増やす又は伸ばして、長所の中に短所を埋めてしまう・・・ということです。

前者の問題点をクリアするという方法は、普通に考えつく話ですのでこの授業ではおいて置きます。もうひとつの方法、「他のセールスポイントを増やす又は伸ばす」について考えていきましょう。

▼ セールスポイント ▼
例をあげます。
あなたは結婚しているご婦人です。
ご主人はとてもカッコ良く優しい人です。会社も真面目に勤務しています。しかし、友人との付き合いが好きで遅くまで飲んでいるため、あなたはとても寂しい思いをしています・・・。

このお話。
問題をクリアする方向で考えると、「付き合い酒を控えて、早く帰宅してもらう」ということになりますね。しかし、これではご主人の楽しみを奪ってしまうことにもなり、あまりいい解決とは言えません。

そこで、セールスポイントアップ作戦なのです。
先の例だと、セールスポイントが「カッコイイ、優しい、真面目に働く」でした。もしもこれにプラスして「毎週一回はあなたとも飲み語り、毎月一度は小旅行にいく」。があったらどうでしょう?
・・・ちょっとわざとらしいですかね。では、もっともっと割り切って、

「年収1億円である」
「SEXが素晴らしく充実している」

なんていう、全く関係ないプラスポイントがあったらどうでしょうか?付き合い酒の程度が変わらなければ、さっきより我慢できそうですよね・・・?

▼ 数で勝負?大きさで勝負? ▼
人間には、プラスとマイナスのポイントが共存しています。
つまり、「目に見えるプラスマイナスが1:1に近いと、マイナスに不満を覚える」ということなのです。

では、多数決でプラスポイントの方が多くあればいいのか?というとそうではありません。

ほら、人間って「文句は言っても、誉めはしない生き物」だから・・・。良いことというのは「できて当たり前」と思ってしまいがちなのです。つまり大切なことは、イヤでも気が付いてしまうくらいの、

「大きなプラスポイントを持つ」

ということです。それができれば、必ずあなたにもあるマイナスポイントはカバーされることでしょう。

知識や技術と同じく、「広く浅いもの」というのは結果的に武器にはなりません。通用するのは初めだけなのです。頼りになる武器、それは「狭く深いもの」。あなただけのスペシャルなのです。

▼ けど、やっぱり・・・ ▼
ぐちぐちぐち・・・
おや、また愚痴っていますね?

「・・・でぇ〜、
 も〜う、最悪なのよ〜」
「そうね〜、もうやめたらぁ〜(苦笑)」
「う〜〜〜ん・・・そうなんだけどねェ〜
 けどねぇ、やっぱり彼がいいの」
「・・・そう。じゃ、頑張んなきゃね!」
(じゃ、始めから言わないでよっっっ!!)

きっと彼には大きなプラスポイントがあるのでしょうね・・・。


   
けど、やっぱり好きっ!  Ah, that's exactly what I thought !
 ほら、やっぱり思った通りの人だったわ!
written by Martin 2001.06.24



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