別れ・・・。
初めから、それを祈っている人はいないでしょう。
しかし気持ちとはうらはらに、別れを経験してしまう人は後を絶えないのが現実です。
出逢いがあるから、別れがあるのか。
別れがあるから、出逢いがあるのか・・・。
どちらが先か・・・、なんてことはわかりません。でも、どうせなら綺麗に美しく別れたい・・・そんなことを考えてしまいます。
上手な幕の下ろし方とはいったい・・・?
▼ 綺麗な別れ?美しい想い出? ▼
僕は別れが苦手です。得意な人・・・というのもヘンですが、別れが上手な人は確かにいらっしゃいます。
できれば、綺麗に別れたい。
美しい想い出にしたい。
誰もがそう思うことでしょう。
しかしこれは、全て別れを切り出す側の勝手な言い分でしかないのです。別れを告げられる側は、みんなこう思うのです。
別れたくない
と・・・。
▼ 別れ、それはウンチと同じ ▼
綺麗な別れ・・・。マーチン論、それはありえません。
別れ、それはウンチなのです。
「いきなりなんだ?!」と思うでしょうが、こういうことです。
例えば「ウンチを美味しく食べるには?」なんてことをいくら考えても答えは出ないでしょう?そもそも食べるものでもないし、ましてや美味しいはずはないのです。・・・試したことはありませんがっ!!
別れはそれと同じで、「もともと美しくないし、綺麗ではないもの」なのです。それを美しく、綺麗にしよう・・・ということ自体に無理があるのです。
「綺麗な別れもあったぞ?!」とおっしゃる方もいらっしゃいますか?それは・・・
ふられる側が、美しくひいてくれただけ
なのです。
あなたが美しいと思った分、相手の心はどしゃぶりの大雨だった・・・のですよ。
▼ キーポイント ▼
なんだかんだ言っても、愛し合っていたふたりです。別れを切り出す側にしても、はじめから「顔も見たくない、声も聞きたくない」とまでは思いません。涙のひとつは流れるものです。
この涙している状態で別れられるかどうかが、別れ上手・フラレ上手のキーポイント、上手な幕を下ろすとき・・・だといえます。
しかし、ここで別れ下手な人は執拗に追いかけてしまい、そして、こじらせてしまうのです・・・。
▼ 別れの意味 ▼
人と出逢って人は変わり、
人と別れて人は成長します。
別れはとてもツライものです・・・。
しかしそれを乗り越えたとき、大切な人を失った分、大切な何かを得ることができるのです。これは恋愛に限ったことではありません。親、兄弟をなくしたときにもいえること・・・なのです。
そして反対に、このツラさを乗り越えることができないと、「大切な人は失うが、得るものは何もない」ということになってしまいかねないのです。
だから・・・。
別れを決めた、覚悟した後、やり直すつもりがないのなら・・・。
ただ「綺麗にしたい・・・」そんな想いのためだけなら、もう逢うべきではないのです。
何事もそうですが、特に恋では二つのものを同時に得ることはできないのです。
あなたが別れを切り出すなら、あなたが悪役になる覚悟をしましょう。あなたが別れを告げられたなら、一度だけ想いを告げて祈りましょう。
それが上手な幕の下ろし方であり、一縷の望みをつなぐ道・・・なのです。
人は何かを得るには、必ず何かを失っています。
やってきた別れ・・・。
それはさらに大きな幸せを得るために巡ってきた試練なのです。
生まれてきたから出逢いがある。
生きていくから別れがある。
僕は、そう思うのです。
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